2021年6月4日金曜日

未だに臭う中世のトイレ — デンマーク

 
古い記事ですが、デンマークのオーデンセ(アンデルセンの生誕地、地図) で発掘されたトイレの遺構。1300年代に便器として使われていた木製の樽の中には、保存状態の良い糞尿が残っており、700年の時を経ても悪臭を放っていたそうです:
 
樽の中身の分析からは、 当時の人々がラズベリーをよく食べていたことがわかったとのこと。また、トイレットペーパーが発明される前には何が使われていたのか —— 見つかった答は、苔、皮革、布の小片でした。

日本では、地域によっては江戸時代後期まで、糞箆(くそべら)あるいは籌木(ちゅうぎ)と呼ばれる棒状の木が使われていました。使用後は乾燥させたり、水洗いしたり、表面を削ったりして再利用されることもあったといいます。使った後の割り箸を再利用することもできるので、SDGs の一環として、環境大臣には率先して糞箆の使用を実践していただきたいものです。