2022年11月2日水曜日

イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-143)

 
米国イエローストーン国立公園内にあるスティームボート間欠泉(地図)の 10月の噴出は0回でした。10月中旬から小規模な噴出(流出)が再開しており、今後数日から数週間のうちに本格的な噴出が起きるのでは、と予想されています。
 
日付(現地時間) 間隔(日)
1 1月23日 38
2 2月14日 22
3 3月4日 18
4 3月30日 26
5
5月4日 35
6
5月23日 19
7
6月10日 18
8
6月20日 10
9
9月18日 90
 
 
 米国地質調査所(USGS)が11月1日に発表した "YELLOWSTONE VOLCANO OBSERVATORY MONTHLY UPDATE" には、以下のような記載があります:
  • イエローストーンの地震活動は、10月中に2つの群発地震が発生したこともあって、現在、バックグラウンド・レベル(通常の活動レベル)を超えている。

  • イエローストーン・カルデラとノリス間欠泉盆地付近では、過去1ヶ月間、地盤の変動はほとんど記録されていない。 両地域とも9月中旬にわずかな隆起からわずかな沈降(約1cm以下)に移行していたが、これは地下水の状態の変化により毎年夏に発生する変形のパターン。この沈降は10月中は続かず、過去1ヶ月間は正味の隆起・沈降は検出されていない。

  • カルデラの全体的な沈降傾向は2015年から続いている。夏の間は雪解け水の浸透によって地面が膨張するため、一時的に停止したりわずかな隆起によって中断される。2015年以降のカルデラの沈降速度は、全体として年間数cm程度。