2021年3月23日火曜日

2つの小惑星が月と地球に接近

 
3月24日から25日にかけて、小惑星〝2021 FK1〟と〝2021 FE2〟が月と地球に接近します。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2021 FK110~22  (月)3月24日 21:27
(地球)3月25日 02:53
2.10
1.54
2021 FE210~23  (月)3月25日 04:32
(地球)3月25日 15:02
1.56
1.44
(1LD=地球から月までの平均距離) 

FK1 と FE2 はアポロ群に分類されています。

直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。FK1 が最初に観測されたのは 3月20日、FE2 は 3月22日です。

接近時の地球との相対速度は、FK1 が秒速 13.5km(時速約 4万9000km)、FE2 が秒速 10.3km(時速約 3万7000km)と予報されています。

FK1 の月への接近時刻には ±54分、地球への接近時刻には ±59分、FE2 の月への接近時刻には ±8分、地球への接近時刻には ±9分の誤差が見込まれています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。

 
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