2020年4月6日月曜日

3つの小惑星が月と地球に接近


4月5日から8日にかけて、3つの小惑星が月と地球に接近します(しました)。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2020 GC124~53  (月)4月5日 16:26
(地球)4月5日 21:32
2.06
1.44
2020 GB112~26  (月)4月6日 23:34
(地球)4月7日 08:51
0.78
1.07
2020 GF116~35  (月)4月8日 20:39
(地球)4月9日 05:37
2.12
1.46
(1LD=地球から月までの平均距離) 

いずれの小惑星もアポロ群に分類されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。初観測は 2020GC1 が4月3日、GB1 が4月2日、GF1 が4月3日です。

接近時の地球との相対速度は GC1 が秒速10.2km(時速約3万7000km)、GB1 が秒速8.3km(時速約3万km)、GF1 が秒速6.1km(時速約2万2000km)と予報されています。

なお、現時点での予報では、GF1 の月と地球への接近時刻にそれぞれ ±3分の誤差が見込まれています。


このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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