2019年11月6日水曜日

地震を止めたのは私です、感謝しなさい


10月後半、フィリピンのミンダナオ島で大きな地震が立て続けに発生して死者や建物の損壊などの被害が出ましたが、10月31日に発生した M6.5 (PHIVOLCSの発表では M6.6)について、ある牧師が、その被害を最小限に押しとどめたのは自分だと発言し、話題になると同時に非難を浴びています:

牧師の発言は以下のようなものです。記事では発言の部分がフィリピン語(タガログ語)のままですので、Google 翻訳で英語に直したものを日本語に意訳して紹介します:
ちょうど私がコーヒーを飲んでいるときに地震が起きました。私は言いました。「地震よ止まれ! 止まるのだ」と。

 皆さんは私に感謝しなければなりません。なぜなら、私が地震を止めなかったらあなた方の多くは死んでいたでしょうから。ですから、私が地震を止めたことに感謝すべきなのです。

残念ながら私を非難する人たちがいます。私はその人たちを気の毒に思っています。思っていないわけがありません。私は(そのような)人々が死ぬことを望みませんが、裁きは神によって下されるのです。

記事によると、この牧師はミンダナオ島の最大都市ダバオに本拠をもつ宗教団体のリーダーで、ドゥテルテ大統領とも親交があるとのこと。また、密輸、セクシャル・ハラスメントの前科があり、人身売買、児童の監禁、土地の強奪など、さまざまな犯罪にも関与が疑われていると書かれています。

記事に掲載されている批判的なツイートには、「大地に揺れるなと命じることはできても、ハワイで自分が逮捕されることは止められなかったんだ」と書かれています。


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