2017年12月1日金曜日

スーパームーン、ブルームーン、ウルフムーン


来る12月4日の満月(3日の日没から4日の日の出にかけて見られる月)は、2017年「最初で」最後のスーパームーンです:

スーパームーンは、月が近地点かその近くにあるときに満月あるいは新月になる場合を指す言葉です。天文学の用語ではなく占星術に由来する言葉ですので、どのくらい近地点に近ければスーパームーンと呼ぶのかについては曖昧なところがあります。

冒頭で「最初で」にカギ括弧を付けたのは、新月の場合のスーパームーンを含めると12月4日は最初ではなくなるからです。今年5月26日、6月24日、7月23日の新月はスーパームーンでした。上掲の2番目と3番目の記事のタイトルに〝Brightest(最も明るい)〟や〝to Be Visible(見える)〟という形容詞が付いているのは、満月に限っていることを示しています。

今年6月23日に近日点通過、6月24日に新月となったケースでは、6月20日に豊後水道でM5.0、最大震度5強、6月25日に長野県南部でN5.6、最大震度5強が発生しています。

来年1月には満月が2回あります。その2回ともスーパームーンになります(2回目は少し怪しい)。

以下は12月~1月のスーパームーンにおける近地点通過と満月の時間差を示したものです(時刻は日本時間、接近距離は地球から月までの平均距離=1):

近地点通過 満月時間差 接近距離
12月04日 17:46 12月04日 00:47 16時間59分 0.930
1月02日 06:49 1月02日 11:24 4時間35分 0.928
1月30日 18:57 1月31日 22:27 27時間30分 0.934

同じ月に満月が2回見られること、あるいは2回目の満月を欧米ではブルームーンと呼びます(元々の定義についてはこちら)。来年1月と3月はブルームーンで、その間に挟まれた2月には満月がありません。

アメリカでは1月の満月をウルフムーンと呼ぶそうです。アメリカ先住民の言葉に由来していますが、今では狼男の伝説と結びつけられたりもするようです。


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