2010年2月6日土曜日

地温上昇で羊が炎上 ―― ヨルダン (続報)

遅くなりましたが、このブログの昨年 10月11日付記事「地温上昇で羊が炎上 ―― ヨルダン」の続報です。この件の結末は追記として書いたつもりになっていたのですが、勘違いしていました。

当初のブログ記事では、一次情報を優先させて地元ヨルダンや隣国サウジアラビアの報道を紹介しましたが、その後、この事件は世界各国に報道されて多くの関心を集め、さまざまなニュース記事が配信されました。以下に、現在もアクセス可能な状態で残っている記事を紹介します。1番目と 2番目はイギリスの新聞、3番目は中東のニュースサイトです:
そして以下は、サウジアラビアのニュースサイトが事件の調査結果を報じているものです:
上記の記事から、謎解きの部分を中心に抄訳/意訳します:
政府が派遣した専門家は、羊炎上事件の現場近くにあるゴミ処理場から、メタンガスと有機物が地下に浸透していたことを明らかにした。「地元住民が枯れ草に火を付けたとき、地下で燃焼していた火が吹き出し燃え広がった」とヨルダン地質学会の会長である Bahjat Edwan は語り、「現象自体は奇妙だが、火山噴火や地震の兆候はないのでパニックに陥ることはない」と付け加えた。

現場一帯では、地中に滞留しているガスを発散させるためにたくさんの穴が地面に穿たれ、さらに問題を中和するために一体は水浸しにされた。土壌は黒くなり、多くのオリーブの木が黒こげになったが、「いまや全く安全になった」と Edwan 氏は語った。

Edwan 氏は次のように警鐘を鳴らしている ―― 問題を起こしたゴミ処理場からの漏出は続いているので、同じような現象が、今回の件が起きた Salt 市(ヨルダンの首都アンマンの北西 25km)の別の地域でも起こりうる。

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