2009年10月11日日曜日

自ら足を切断して脱出 ―― インドネシア

9月 30日に発生したスマトラ島の大地震での出来事です:
以下に記事を要約してみました:
ビルディングの建設現場の 7階で作業に携わっていた Ramlan という名の 18歳の青年。大地震の大きな揺れに襲われたとき、彼は同僚たちとともに、パニックに陥りながらも地上に避難しようとした。しかし Ramlan は落下してきたコンクリート製の桁に右足を挟まれ、動けなくなってしまった。

大地震では必ず大きな余震があることを知っていた彼は、余震によってさらにビルディングの崩壊が進めば助からないことを覚り、挟まっている右足を切断することを決意。手の届くところにあったクワ(鍬)を自分の右足に振り下ろした。しかし、クワの刃先は鈍く、何度やっても、骨を断つことができなかった。

ポケットに携帯電話が入っていることを思い出した Ramlan は、すでに脱出している同僚に電話。彼がまだ生きていることを知って駆けつけた同僚は、その場にあったセメント作業用のコテ(鏝)を彼に手渡したが役に立たなかった。次に木工用のノコギリ(鋸)を渡すと、Ramlan はそれで足を切断する作業を続けたが、途中で彼の精神力も尽きてしまった。やむなく同僚がノコギリで Ramlan の足を切断。そばにあった建築材料で大量に出血する傷口を覆い、地上まで Ramlan を運びおろした。
敬服に値する決断力と、すさまじい精神力だと思います。私が同じ状況に陥ったとしても、このようなことはできないと思います。