2020年3月4日水曜日

大型の小惑星が地球に接近


大型の小惑星が地球に接近するというニュースが話題になっています:

この程度の接近は珍しいことではないのですが、なぜか CNN や Independent までが記事にしています。日本のメディアも追随するかも知れません。

接近するのはアモール群に分類されている小惑星〝52768 (1998 OR2)〟で、直径は 1.8〜4.1 km と推定されています。日本時間 4月29日18時56分に、地球から 16.36LD(約630万km)のところを通過すると予報されています。

小惑星 推定直径
km
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
52768
(1998 OR2)
1.8~4.1 (地球)4月29日 18:56

16.36

(1LD=地球から月までの平均距離) 

接近時の地球との相対速度は秒速8.7km(時速約3万1000km)と予報されています。


このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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