2018年12月9日日曜日

イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-27)



米国イエローストーン国立公園内のスティームボート間欠泉(地図)で、現地時間12月8日午前1時7分(日本時間8日午後5時7分)ごろから、熱水と水蒸気が噴出し始めました。3月に噴出が再開してから30回目です。(今回の噴出は深夜に発生しています。上のツイートの写真は別の時のものだと思われます。)

日付(現地時間) 間隔(日)
1 3月15日 1289
2 4月19日 35
3 4月27日 8
4 5月4日 7
5 5月13日 9
6 5月19日 6
7 5月27日 8
8 6月4日 8
9 6月11日 7
10 6月15日 4
11 7月6日 21
12 7月20日 14
13 8月4日 15
14 8月22日 18
15 8月27日 5
16 9月1日 5
17 9月7日 6
18 9月12日 5
19 9月17日 5
20 9月24日 7
21 9月30日 6
22 10月8日 8
23 10月15日 7
24 10月23日 8
25 10月31日 8
26 11月7日 7
27 11月15日 8
28 11月21日 6
29 11月28日 7
30 12月8日 10


正確な噴出回数の記録が残っている範囲では、スティームボート間欠泉の年間噴出回数が最も多かったのは 1964年の29回です。今回の噴出で1964年の噴出回数を超えました:

順位 噴出回数
1 2018 30
2 1964 29
3 1963 26
4 1982 23
5 1965 22


以下は最寄りの地震計の記録です。太くなっている部分が噴出に対応しています。今回の噴出では、勢いよく熱水が吹き上げたのは最初の数分間で、その後は勢いが弱まったようです。また、噴出が脈動しているような様子も見られます。前々回の噴出あたりから、全体的に噴出量や勢いが衰えて来ているようです:

もう一つ、着目したいのは現地時間(左縦軸)の11時台に現れている2つの震動です。数日前にもほぼ同じ間隔で2つの震動が記録されていました。地震の震動や観光客が起こすノイズとは異なっています。ごく小規模な噴出が起きていたのかもしれません。


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