2014年10月9日木曜日

草津白根山に火口周辺警報、噴火警戒レベル上昇 (続報-10)


8月6日付「草津白根山に火口周辺警報、噴火警戒レベル上昇 (続報-9)」の続報です。

草津白根山(地図)では、火山性地震の増加などにともなって6月初めに噴火警戒レベルが「2(火口周辺規制)」に引きあげられましたが、8月20日以降は火山性地震が少ない状態が続いています。

このまま噴火警戒レベルが引き下げられるかと思っていましたが、次のような懸念材料があるようです。雑誌などでは「御嶽山の次は草津白根山だ」という専門家もいるようですが、このあたりに着目しているのかも知れません:
  • 湯釜(地図)付近の膨張を示す地殻変動が観測されていること。
  • 北側噴気地帯のガス成分に活動活発化を示す変化があること。

以下は「草津白根山の火山活動解説資料(平成26年9月)」(PDF形式)からの引用です:
3月上旬から湯釜付近及びその南側を震源とする火山性地震が、消長を繰り返しながら多い状態が続いていましたが、8月20日以降少ない状態で経過しています。地殻変動観測によると湯釜付近の膨張を示す変動が認められています。東京工業大学によると、北側噴気地帯のガス成分にも活動活発化を示す変化がみられています。また、全磁力観測による5月以降の湯釜近傍地下の温度上昇を示すと考えられる変化は、7月以降停滞しています。

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