2013年3月28日木曜日

東京大学地震研究所の失態


東京大学地震研究所を中心とする研究グループは、立川断層は「横ずれ型断層の可能性が高い」と今年2月に発表していましたが、誤りだったようです。

いちばん辛辣に伝えているのは『産経ニュース』です ―― 「地下に埋め込まれたコンクリート製とみられる柱状の人工構造物を断層活動で動いた石と思い込み」、「見学者から『人工物ではないか』との指摘を受け、再調査で誤りが判明」、「この場所にあった工場の基礎工事で打ち込まれたコンクリート製のくいの可能性もある」:

単独の学者ではなく、専門家の研究グループがおこなった調査結果に初歩的な誤りがあったということですが、グループに属していた専門家の皆さんは見学者に指摘されるまで誰も疑いを差し挟まなかったのでしょうか。思い込みというのは恐ろしいものです。

原子力発電所の立地調査でも断層の有無や走向、動いた年代などが重要なポイントになりますが、電力会社と規制委員会のどちらが実施するにしろ、「専門家」がおこなう断層の調査はどの程度信頼のおけるものなのでしょうか。


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