2009年8月27日木曜日

地震情報と政見放送

8月 25日に、緊急地震速報が誤って流された件で、NHK は同じ時間帯に放映されていた衆議院議員選挙の政見放送を再放送することにしたとのことです:
緊急地震速報の場合は、気象庁から情報が届くと、放送中の番組内容の如何を問わず自動的に画面に日本地図が表示され、音声による警告も流されるので、このような事態になったのだろうと思います。

一方、通常の地震情報の場合は、人間の判断が介在し、政見放送の間は地震情報を流さないようにしているようです。それに気づいたのは、8月 21日(金)に、千葉県北西部を震源とするマグニチュード 4.1、最大震度 3 の地震があったときです。

地震が発生したのは 午前 8時 51分ごろ。揺れを感じたため NHK の画面に地震情報のテロップが流れるのを待っていましたが、なかなか情報が現れません。しびれをきらしてフジテレビに切り替えると、地震の数分後には地震情報のテロップがすでに流れていました。

NHK では、8時 35分から〈衆議院小選挙区政見放送「群馬」〉、9時 5分から〈衆議院小選挙区政見放送「千葉」〉が放送されており、地震の情報を NHK が伝えたのは、それらの番組が終了した 9時 26分になってからで、揺れを感じてから実に 30分以上が経過していました。

どの程度の地震なら、政見放送よりも優先されるのでしょうか。揺れを感じた場合、早急に被害の有無や交通機関への影響などを知りたい場合もあるのですが、そのようなときはインターネットや他局など別の手段で調べてくれということなのでしょうか。