2020年2月6日木曜日

レイキャネス半島で噴火の兆候 — アイスランド (続報)


1月28日付「レイキャネス半島で噴火の兆候 — アイスランド」の続報です。

アイスランド南西部・レイキャネス半島にある Þorbjörn山(Thorbjorn山、地図)の西麓で起きている急速な隆起の状況を示す図です(1月20日〜2月1日、単位はミリメートル):


以下はアイスランド気象庁のウェブサイトに日本時間 2月5日23時24分付で掲載された "Specialist remark" の概要です:
  • Grindavík(地図)付近での地震活動は減少している。2月4日は、この地域で約60の小規模な地震が発生。ほとんどはM2.0未満。

  • 1月21日以降、この地域では1300を超える地震が発生。週末には約700の地震が発生。そのほとんどは Grindavík の北東約2kmで南西-北東の線上を震源としている。

  • 最新の GPS 観測は、Þorbjörn(Thorbjorn、地図西麓の隆起がまだ進行中であることを示している。1月21日以降、約5cm隆起。隆起の継続によって、今後も地震活動が続くと予想される。

  • 隆起と地震活動の原因として最も可能性が高いのは、Þorbjörn のすぐ西で、深さ 3〜9km付近にマグマが貫入しているということ。この火山活動は噴火を伴わずに終息する可能性が高い。 

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