2022年12月2日金曜日

マウナ・ロア山が噴火 — ハワイ (続報)

 
現地時間11月27日の深夜に始まったマウナ・ロア山(地図)の噴火は現在も続いています。山頂カルデラから北東に伸びる北東地溝帯(Northeast Rift Zone)に 4つの亀裂が開き、そのうちの第3、第4亀裂から溶岩の流出が続いています。 

以下は、日本時間12月1日07時30分時点の溶岩流マップです:
 
以下は、米国地質調査所(USGS)ハワイ火山観測所(HVO)が日本時間12月2日04時09分付で発表した "HAWAIIAN VOLCANO OBSERVATORY DAILY UPDATE" からの抜粋です。上の地図を参照しながらお読みください ——
 
マウナ・ロア山の北東地溝帯での噴火は続いており、2つの活発な亀裂から溶岩流が流れ下っている。亀裂 3 は依然として最大の溶岩流の供給源である。亀裂 3 の溶岩流はダニエル・K・イノウエ・ハイウェイ(サドル・ロード)に向かって北上しているが、比較的平坦な場所に到達したため、進行速度が大幅に低下している。最も大きい溶岩流の進行速度は、過去 24 時間で時速 40m まで低下している。ハワイ時間 12月1日午前7時(日本時間2日午前2時)現在、溶岩流の先端はダニエル・K・イノウエ・ハイウェイ(サドル・ロード)から約 5.4km の地点にある。過去24時間の観測からは、溶岩流がダニエル・K・イノウエ・ハイウェイ(サドル・ロード)に到達するのは早くて 1週間後と予想される。

亀裂 4 もまだ活動しており、溶岩流は時速 60m の速度で北東に向かって進んでいる。亀裂 4 からの溶岩流は、夜間にマウナ・ロア気象観測所に通じる道路を横切った。亀裂 4 から流れ出た小さな分流が、主要な流れよりも遅い速度で東に移動している。
 
火山ガスのプルームは、大気中を垂直に高く立ちのぼっている。ペレの毛(火山毛)がフムウラ・サドル地区に降っている。

地震観測では、現在活動中の亀裂の位置で揺れが検知されている。これはマグマがまだ供給されていることを示しており、この信号が続くかぎり、亀裂の活動は継続すると思われる。