2021年2月27日土曜日

ぎょしゃ座 SU星

 
飛んでいるハチドリの姿かと思いました。
 
ぎょしゃ座 SU星の周りの巨大な惑星形成円盤(planet-forming disc)を、ヨーロッパ南天天文台が南米のチリに建設した超大型望遠鏡 VLT(Very Large Telescope )で撮影した画像です。惑星形成円盤に周囲の星雲から星間物質が流れ込んでいる様子がわかります。
 
惑星形成円盤に露出を合わせるために SU星は黒い円盤で隠されており、それが鳥の眼のように見えています。
 
 
 

白煙を引きながら垂直に上昇する謎の物体 — 沖縄県浦添市

 
2月22日午後に沖縄県浦添市西洲(地図)沖の上空で目撃された「白煙を引きながら垂直に上昇する謎の物体」は、結局は飛行機雲だったようです。
 
国立天文台によると、「飛行機雲の可能性がある」、「飛行物を斜めに打ち上げていたとしても見る方向によって真上に飛んで見えることもある」とのこと。

 「噴射した煙が二つに分かれており、明らかに自然現象ではない」(沖縄気象台)、「目撃された時間帯に付近の空域や海域では訓練を実施していない」(航空自衛隊)、「垂直に上昇するのは旅客機ではありえない」(全日空)、「この動画だけでコメントをするのは難しい」(日本航空):

 

リュウグウノツカイ漂着 — 長崎県壱岐市

 
2月12日、長崎県壱岐市芦辺町(地図)の海岸近くの海底にリュウグウノツカイが沈んでいるのが見つかり、17日に引き上げられました。体長 4.3m で、発見時にすでに死んでいたとみられています。

芦辺町が面している「内海湾(うちめわん)でリュウグウノツカイが水揚げされた記録はない」(壱岐東部漁協):

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ボラが大量発生 — 徳島県徳島市

 
徳島県徳島市を流れる御座船入江川(地図)で、ボラが大量発生しているとのことです。

「体長 20 センチほどの幼魚がひしめき合い、時折押し出されるように水面を波立たせている」:

アイスランド南西部で M5.7、群発地震

 
2月24日午前10時05分ごろ(日本時間同日午後7時05分ごろ)、アイスランド南西部のレイキャネス半島で M5.7、震源の深さ 10km の地震(震央地図)が発生しました(EMSC 欧州地中海地震学センターの発表では M5.6、深さ 10km)。横ずれ断層タイプの地震で、震央は同国の首都レイキャビクの南西約 40km の地点です。

建物やインフラストラクチャーに大きな被害は出ていませんが、非常に発生頻度の高い群発地震が継続しています。以下は、アイスランド気象庁(Icelandic Meteorological Office)が 2月27日10時47分付で発表した情報の抜粋です:
2月24日午前10時、レイキャネス半島で M5.7 の地震が発生、約 30分後には M5.0 の地震が発生し激しい群発地震が始まりました。 地震は、アイスランドの南西部や、北西部ではイーサフィヨルズルに至るまでの広範囲で感じられました。 M4 以上の地震が約 20回記録されており、M3 では 100回を超えています。 地震発生率は 2月25日に減少しましたが、26日の正午以降、再び増加し始め、M4を超える地震がいくつか記録されました。 2月26日の最大の地震は 22:38 の M4,9 で、南西部の広範囲で感じられました。

今回のような激しい群発地震は過去に例がないわけではありません。例えば、1933年6月10日には Fagradalsfjall で 5つの地震(M4.9〜M5.9)が記録されています。

群発地震は現在も続いており、2月23日以降、SIL システムはこの地域で 6000 を超える地震を検出しています。

マグマの地表近くへの上昇を示す兆候は観測されていないものの、レイキャネス半島にある世界最大の露天風呂ブルーラグーン近くの Svartsengi(地図)では、2月25日に異常な量の火山性水素ガスが検出されたとのことです。原因はわかっていません:
 
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2021年2月22日月曜日

鶴見岳で比較的規模の大きな火山性地震 — 大分県別府市

 
2月20日23時07分、大分県別府市にある活火山・鶴見岳(地図)で、山体直下の浅い所を震源とする比較的規模の大きな火山性地震が発生しました。
 
鶴見岳山体直下の浅い所を震源とする火山性地震は、20日21時から 21日02時にかけて計 5回発生。その後は発生していません。
 
「鶴見岳では、2020年以降、山体付近の浅い所を震源とする地震が時々発生するなど、火山活動に若干の変化が認められています」:
 
気象庁の資料によると、鶴見岳には有史以降の噴火の記録はありませんが、1974年から 75年にかけて山頂の北西約 500m で高さ約 100~150mの噴気が上がり、周囲に小噴石が飛散したとの記録があります。鶴見岳の北に隣接する伽藍岳では 771(宝亀3)年と 867(貞観9)年に水蒸気噴火が起こり泥流などが発生しています。


 

2021年2月18日木曜日

島が地震で消滅? — 北海道新冠町

 
北海道新冠町沖に位置する節婦南小島(地図)が、2018年の地震(北海道胆振東部地震、M6.7、深さ 37km、最大震度 7)にともなう地殻変動で海中に沈んでしまった可能性があるとのことです。

「新冠町の約 220メートル沖合に位置する節婦南小島は、2018年の北海道地震による地形変化で、海中に沈んだ可能性がある」、「昨年末時点で存在が確認できていないのは、8島ある。節婦南小島と汐首岬南小島の 2島に加え、オホーツク海上の『エサンベ鼻北小島』(北海道猿払村)も、すでに波や流氷の浸食で消失の可能性が浮上している。8島のうち、残る 5島は国土地理院発行の地図に記載された位置に島はないが、周辺に島影があり、実際の位置とずれている可能性が高い」:
 
エサンベ鼻北小島については以下の記事を参照してください:

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2021年2月17日水曜日

UAE HOPE: 最初の火星画像

 
火星を周回する軌道に乗ったアラブ首長国連邦(UAE)の探査機 HOPE が撮影した最初の画像が公開されました。2月10日に撮影されたものです。半月状の火星の表面に、直線上に等間隔で並んだ 3つの大きな火山が見えています(画像をクリックすると拡大します):



この火山列の延長上には風化が進んで形が崩れた火山もあります。また、この火山列の隣にはもう一つ別の火山列が並行して存在しています。ホットスポット上をプレートが移動して火山列が形成されたハワイ諸島と同じメカニズムを想定し、火星にもプレートテクトニクスが作用していたのでは、と考えたくなります。以下の グーグル・マップ火星版をご覧下さい:


 

福島県沖 震度6強の地震を予知? — 市川海老蔵 (続報)

 

2月13日深夜の福島県沖地震を事前にツイートしていた、と話題になっている歌舞伎俳優の市川海老蔵さんが、ツイート前後は車中で眠気が強かったことや、5月に何かが起こるであろうことを YouTube 上で語っています。

「去年の 4月か 5月からもうちょっとすごいの感じ取ってるんだよね」、「言わない方がいいと思うんだけどな」、「ピンポイントで気になる日がある、5月。前後するかもしれないけど、何か 5月。具体的に何かもわかってる」:
 
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2021年2月16日火曜日

飢えた男性は地磁気が見える

 
飢餓状態にある人間の男性はブルーライトによって地磁気を検知している、という研究が 2019年に発表されているそうです。韓国の慶北大学の研究者がおこなった実験による結論です。
 
「『男性のみ』が地磁気を目で検出しているという結果が得られました」、「飢餓状態の男性ならば光を頼りに北を知覚できる可能性がある」: 
 
狩猟や採集が食物を得る手段であった時代、狩猟は男性が担っており、方向感覚は必須の能力で、飢えているときには獲物を求めてその感覚がいっそう鋭くなったことのなごりでしょうか。


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真冬にユリが開花 — 宮崎県宮崎市

 
1月下旬、宮崎県宮崎市島之内(地図) でタカサゴユリとみられるユリが 2輪開花したとのことです。Wikipedia によると、タカサゴユリは台湾原産で、通常の花期は 7〜9月。
 
「40年前の創業時から鉢に自生しているが、冬の開花は初めて」:

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リュウグウノツカイの経験則

 
「小田原魚市場公式ブログ」から。
 
「10年前は、あの大地震発生の 2ヶ月前に大型『リュウグウノツカイ』が一本水揚げられましたが、今年は年初から一ヶ月の間に小サイズの『リュウグウノツカイ』が 3本も獲れていました」、「そのサイズが発生した地震の規模に比例するという経験則がありましたので、今回の 3本はいずれも小さい個体であり(後略)」、「一本目漁獲から一ト月半経ったタイミングでの地震発生は、3本立て続けの警告と結果的に 3本合わせ技一本という規模の震度をもたらしたと言えるかもしれません」:

 

2021年2月15日月曜日

福島県沖 M7.1(速報値) M7.3(暫定値) (続報-2)

 
以下は、2月13日23時過ぎに発生した福島県沖の地震以降 24時間分の「100トレース連続波形画像」です。数え切れないほど多数の余震が絶え間なく発生していることがわかります(個々の画像をクリックすると 1時間ごとの波形が拡大表示されます):
 
 
 
 

福島県沖 M7.1(速報値) M7.3(暫定値) (続報)

 
2月14日付「福島県沖 M7.1(速報値) M7.3(暫定値)」の続報です。

政府の地震調査研究推進本部が 2月14日に公表した資料です。さまざまな図やグラフが示されています。
 
「太平洋プレート内部で発生」、「西北西-東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型」、「震源断層は、北北東-南南西方向に延びる東南東傾斜の逆断層」、「城県山元町の KiK-net 山元観測点で 1,432gal(三成分合成)など、大きな加速度を観測」、「福島県南相馬市の小高観測点と S南相馬 A観測点が西に 2cm 弱(暫定値)移動するなどの地殻変動」、「『平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震』の余震域で発生」:

観測された 1432gal は重力加速度の約 1.5倍です。
 
 
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海岸に大量のイワシ — 東京都三宅村

 
2月15日、伊豆諸島の三宅島(地図)で、海岸に大量のイワシが打ち上げられているのが見つかりました。 

「これほど大量の魚が打ち上げられたのは、聞いたことがない」(東京都・三宅支庁):

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2021年2月14日日曜日

福島県沖 震度6強の地震を予知? — 市川海老蔵

 
13日23時07分の地震(福島県沖、最大震度6強)を歌舞伎俳優の市川海老蔵さんが予知していた?

▼ 2月13日13時44分のツイート
 
▼ 2月13日23時10分のツイート
 
過去にも海老蔵さんが地震を予知していたのでは、と話題になったことがありました:

定置網にクジラが迷い込む — 静岡県西伊豆町

 
2月12日夕方、静岡県西伊豆町(地図) 沖の定置網にクジラが入っているのが見つかりました。体長 7〜8m。漁業関係者が網を外すなどして解放したということです:

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福島県沖 M7.1(速報値) M7.3(暫定値)

 
[2月14日: 本文中の気象庁と USGS のマグニチュードと震源の深さを、最新の発表に合わせて修正しました。]
 
今夜 23時08分ごろに発生した福島県沖の地震ですが、気象庁発表では M7.1 M7.3、震源の深さ 約60km 55km、最大震度 6強。私の住んでいる場所では、震度 3よりは強く、4よりは弱い感じの揺れでした。
 
米国地質調査所(USGS)の発表では M7.0 M7.1、深さ 54km 35km。
 
Geoscope(フランス)の発表は以下のとおり。地図の下部に示されている震源時間関数(source time function)のグラフは、私が感じた揺れの強弱の推移とよく一致しているようです(グラフが見えない場合はここをクリックしてください):
 
 

2021年2月13日土曜日

宏観異常情報の収集開始 ― 高知県 (続報-47)

高知県庁のウェブサイトに掲載されている宏観異常現象の報告受付件数の表が 2月10日付で更新されています(実際に更新されたのは 12日以降)。

今回の更新では 1月分が新たに記入されていますが、宏観異常報告の受付数はすべての項目で「0」でした。


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2つの小惑星が地球と月に接近

 2月14日から 15日にかけて、小惑星〝2021 CA6〟と〝2021 CS6〟が地球と月に接近します。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2021 CA66~12 (地球)2月14日 00:58
 (月)2月14日 10:49
0.43
1.22
2021 CS67~17 (地球)2月14日 21:09
 (月)2月15日 01:12
0.39
0.62
(1LD=地球から月までの平均距離) 

CA6 と CS6 はアポロ群に分類されています。

直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。CA6 が最初に観測されたのは 2月10日、CS6 が最初に観測されたのは 2月9日です。

接近時の地球との相対速度は、CA6 が秒速 6.8km(時速約 2万4000km)、CS6 が秒速 8.3km(時速約 3万km)と予報されています。 

なお、記載が遅れましたが 2月12日から 13日にかけて、小惑星〝2021 CC6〟が地球と月に接近しました。 この小惑星はアポロ群に属し、最初に観測されたのは 2月11日でした。接近時の地球との相対速度は秒速 13.6km(時速約 4万9000km)でした。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2021 CC63~6 (地球)2月12日 19:59
 (月)2月13日 03:26
0.44
0.60
(1LD=地球から月までの平均距離) 


このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2021年2月12日金曜日

市街地の川にイナの大群 — 三重県鳥羽市

 
1月中旬から、三重県鳥羽市を流れる妙慶川(地図)に大量のイナが群れ、川底が見えないほど密集しているとのことです:

Wikipedia によると、イナは「ボラの若齢時の呼び名で、具体的には体長10~30センチほどの大きさのものを指す事が多い」。また、成長するにつれて呼び名が変わる出生魚で、関東では「オボコ→イナッコ→スバシリ→イナ→ボラ→トド」、関西では「ハク→オボコ→スバシリ→イナ→ボラ→トド」とあります。
 
 

小惑星 2021 CQ5 が地球と月に接近

 
先ほど小惑星〝2021 CQ5〟が地球のそばを通過しました。午後には月に接近します。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2021 CQ55~12 (地球)2月12日 07:35
 (月)2月12日 15:08
0.46
0.49
(1LD=地球から月までの平均距離) 
 
この小惑星はアポロ群に分類されています。
 
直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。今回の接近予報が公開されたのは 11日20時過ぎでした。
 
接近時の地球との相対速度は秒速 13.4km(時速約 4万8000km)とされています。
 
 
このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。 
 
 
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2021年2月11日木曜日

ボラの大群が押し寄せる — 茨城県かすみがうら市

 
2月8日、茨城県かすみがうら市を流れる菱木川(地図)で、大量のボラが霞ヶ浦から遡上しているのが目撃・撮影されました。 群れは 10日現在も同じ場所に留まっているとのことです。

「25年くらい地元にいるけど、初めて見る光景」:

 

夜空に浮遊する大きな岩のような 2つの物体 — アラブ首長国連邦 (続報)

 

「2つの物体」の正体はこの写真で一目瞭然です。
 
2月9日(日本時間 10日未明)、アラブ首長国連邦(UAE)の火星探査機「HOPE」が火星の周回軌道に入りましたが、これを記念して同国内のムードを盛り上げるために事前に秘かに用意されたさまざまなライトアップ・イベントの一つでした。2つの物体は火星の2つの衛星、フォボスとダイモスを表しています:

UAEの「HOPE」は日本のロケットで打ち上げられました。日本は 1998年に火星探査機「のぞみ」を打ち上げましたが、障害が多発して火星の周回軌道に投入することはできませんでした。「のぞみ」は火星の大気を観測することが主な目的でしたが、「HOPE」も同様の観測を 1火星年(約 2年間)にわたって続けることになっています。「HOPE(希望、望み)」という命名は、UAE が「のぞみ」に敬意を払ってくれているからかも知れません。 
 
 
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2つの小惑星が地球と月に接近

 2月11日から12日にかけて、小惑星〝2021 CU1〟と〝2021 CO〟が地球と月に接近します。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2021 CU15~11 (地球)2月11日 13:21
 (月)2月11日 23:42
1.58
1.34
2021 CO23~52 (地球)2月12日 00:21
 (月)2月12日 10:14
0.94
1.02
(1LD=地球から月までの平均距離) 

CU1 はアテン群に、CO はアポロ群に分類されています。

直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。CU1 と CO が最初に観測されたのは 2月5日です。

接近時の地球との相対速度は、CU1 が秒速 8.4km(時速約 3万km)、CO が秒速 11.6km(時速約 4万2000km)と予報されています。 

CU1 の月接近時刻には ±1分、CO の月接近時刻には ±2分の誤差が見込まれています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2021年2月9日火曜日

落石注意

 
去年、変な英語のツイートが話題となった米国コロラド州サン・ミゲル郡保安官事務所(地図)。パロディーのツイートが続出しましたが、柳の下のドジョウを狙ったのでしょうか・・・

▼ 去年「Large boulder the size of a small boulder(小さな岩ほどの大きさの大きな岩が)・・・」


▼ 今年 「A large boulder the size of a large boulder(大きな岩ほどの大きさの大きな岩が)・・・」
 
 
 今年の岩の方が圧倒的に大きいです。
 
 

北朝鮮北部で地震 2回

 
北朝鮮北部で 2月8日午前3時37分ごろに M3.3(震央地図)、午前7時46分ごろに M2.3(震央地図)の地震が発生しました。震源の深さはどちらも 24km。
 
「4時間の時間差を置いて、約15キロ離れた地点で地震がそれぞれ発生」、「別々の地震なのか、2回目の地震が余震なのかについては分析に時間が必要」:
 
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リュウグウノツカイ捕獲 — 兵庫県豊岡市

 
2月7日午前、兵庫県豊岡市の竹野海岸(地図)沖の定置網にリュウグウノツカイが入り捕獲されました。最寄りの水族館に運ばれ、生きた状態で展示されましたが、数時間後に死亡しました:

 

リュウグウノツカイ 2匹漂着 — 鹿児島県垂水市

 
2月7日朝、鹿児島県垂水市潮彩町(地図)の垂水港で、2匹のリュウグウノツカイが打ち上げられているのが見つかりました。体長 3.7m と 2.6m。
 
「2匹同時の漂着は珍しい」「理由は分からないが、寒い時期に打ち上げられる事例がある」(かごしま水族館):

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2021年2月8日月曜日

夜空に浮遊する大きな岩のような 2つの物体 — アラブ首長国連邦

 
いったい何なのでしょうか。2月5日夜、アラブ首長国連邦の上空に現れた 2つの大きな物体。初めはレンズについたほこりがぼやけて拡大されて写っているのか、あるいは光学的なゴーストかと思いましたが、多数の目撃者が同じものを撮影しているので違うようです。 

以下の記事では、星の特殊な配列によって惑星が月のように大きく見えているのだという説明が流布している、専門家はこのような配列は 800年に 1度おきると言っている、と伝えています:

ビスマルク海で M6.3

 
日本時間 2月7日 14時46分ごろ、ニューギニア島北東のビスマルク海で M6.3、深さ 10.0km の地震が発生しました(震央地図)。横ずれ断層タイプの地震です:
 
ビスマルク海の北では太平洋プレートが西北西に向かって年速 95〜100mm で移動、南ではインド・オーストラリア・プレートが北北東に向かって年速 72mm で移動しています。この 2つのプレートの「斜め収束」によって、間に挟まれたビスマルク海の中央部分には、ほぼ東西方向に走る拡大軸(中央海嶺に準じる)が受動的に形成されています。今回の地震は、この拡大軸内のトランスフォーム断層で発生したものと考えられます。



ボラの大群が押し寄せる — 東京都大田区

 
東京都大田区内を流れる呑川(地図) にボラの大群が押し寄せています。

「ボラという魚。沿岸で見られる海水魚ですね。川に遡上する魚でして、冬場でもある程度、川の方で見られます。水温の高い時期ですと、かなり上流の方まで淡水域まで上って来ます」(新江ノ島水族館):

 

渡り鳥のルートが東側にずれる?

 
渡り鳥の飛来。今年は渡り鳥のルートが例年と比べて東側にずれている可能性がある、との推測が出ています。日本海側の大雪が影響したのかも知れませんが。
 
▼ 福島県郡山市 「例年はなかなか見つからない珍しいカラスだが、今年は見る機会が増えている」 Wikipedia によるとコクマルガラスは「越冬のため本州西部、特に九州に飛来する」とのことです:
 
▼ 佐賀県佐賀市 「この場所でマナヅルを見たのは初めて。9羽いたことも珍しい」:

▼ 栃木県真岡市 「宮城県や新潟県などに有名な飛来地があるが、本県に飛来するのは珍しい」、「バードウオッチングをして 45年ほどだが、ヒシクイは初めて見た」:

▼ 東京都八王子市ほか 「日本海側には毎年、集団でシベリアから飛来しているが、太平洋側の関東ではあまり見られないという。今年は、八王子市のほか、町田市や相模原市などでも見つかっており『渡り鳥のルートが例年と比べて東側にずれている可能性もある』」:
 
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2021年2月7日日曜日

火星到着ラッシュ

 
[以下の日付は米国時間です。日本時間では翌日になる可能性があります。]
 
2月9日(火)、日本の H2A ロケットで打ち上げられたアラブ首長国連邦の火星探査機「HOPE」が火星に到着し、火星を周回する軌道に入る予定です:

2月10日(水)、中国の火星探査機「天問-1号」が火星に到着。同機は周回機、着陸機、探査車からなっていますが、着陸を試みるのは 5月になるとのことです:

2月18日(木)、米国の火星探査車「Perseverance」が火星に着陸する予定です。先輩探査機の「Curiosity」と同様に「恐怖の 7分間(seven minutes of terror)」を乗り切って無事に着陸してくれることを願っています。失敗すれば火星表面に激突し、搭載している原子力電池の熱源であるプルトニウムで火星を汚染することになりかねません。Perseverance の腹面には初めての試みとして小型のヘリコプターが搭載されています:


 
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真冬にクマ目撃 — 新潟県魚沼市

 
2月2日午後、新潟県魚沼市明神(地図)の国道脇にクマがいるのが目撃されました。その後、現場から約 200m 離れた民家前でも目撃されています。

「2月に県内でクマが目撃された件数は暖冬だった 2020年に 3件あったが、例年はゼロまたは 1件程度にとどまっている」(新潟県)、「冬眠に入れなかったクマの可能性がある」(長岡技術科学大准教授):

 

スペイン南部で群発地震、アルハンブラ宮殿も被害

 
スペイン南部アンダルシア州グラナダ県(地図)では、1月23日ごろから地震が頻発しています。 これまでに 1000回を超える地震が発生し、その中には M4 クラスが少なくとも 5回、M3 クラスが少なくとも 22回含まれています。浅い震源の地震が多いようです。
 
大きな被害は出ていない模様ですが、大地震が起きるかも知れないという不安から、畑や車中で寝起きする住民も出ています。有名なアルハンブラ宮殿や大聖堂では、過去の大地震で生じた亀裂が拡大するなどしているとのことです:
 
スペインのあるイベリア半島とアフリカ大陸の間の地中海には、ユーラシア・プレートとアフリカ・プレートの境界が東西に走っており、アゾレス・ジブラルタル断層帯となっています。これはトランスフォーム断層で、年速 4〜5mm でずれています。
 
 
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東北地方太平洋沖地震「滑り残り海域」を集中観測へ

 
東北地方太平洋沖地震の震源域北側に歪みが溜まっている可能性があるということで、東北大学と海洋研究開発機構が地殻変動の集中観測を今年 4月から始めるとのことです。観測には、海面を自律航行する無人観測装置「ウェーブグライダー」が使われるのだそうです。

「巨大地震の前触れとなる異常現象の検知を目指す」、「過去の巨大地震では、隣接地域を震源とする地震が後に起きたケースが知られる」:
 

2021年2月4日木曜日

真冬にクマ目撃 — 栃木県宇都宮市

 
 2月1日夕方、栃木県宇都宮市の横山町下公民館(地図)付近で、体長約 1.2m のクマが市道を歩いているのが目撃されました。1月30日には同市立伏町でもクマが目撃されています。

「同市内では昨年 11月、新里町で 1頭捕獲されたが、ほとんど目撃情報はなく、珍しい」、「例年であれば冬眠している時期だが、ドングリの不作など秋にえさを蓄えられないことで冬眠できない年もある」(県自然環境課):
 
[備考] 2日03時01分ころ、栃木県北部(北緯 36.6度、東経 139.4度)で M4.0、最大震度 4の地震。震源の深さは約 10km。 横ずれ+逆断層タイプ。日光市 震度 4、宇都宮市 震度 2。
 
 
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ボラの大群が押し寄せる — 兵庫県神戸市

 
兵庫県神戸市灘区の都賀川河口付近(地図)に海から遡上したボラの大群が押し寄せています。2月2日には河口付近の新在家運河を埋め尽くすほどの大群が確認されたとのことです。

「この季節には時折、日本各地で見られる現象です」(市立須磨海浜水族園):
 
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2021年2月3日水曜日

二人のアケチ

 
 中国の正史といえば、邪馬台国や卑弥呼のことが書かれている『三国志』や「日出ずる処の天子、書を日没する処の天子に致す」という倭国からの国書を引用した『隋書』が教科書でも採り上げられることが多く有名です。以下に紹介する『明史』はそれほど知名度は高くありませんが、日本について非常に多くの字数を費やして記述しています。主として南北朝時代から戦国時代末期までのことがら、とりわけ倭寇についての記述が豊富です。
 
その記述の中に、アケチという人物について触れた部分があります。「阿奇支(アケチ)」と「明智」という 2通りの表記が使われています。読み下し文を『倭国伝 中国正史に描かれた日本』(藤堂明保・竹田晃・影山輝國、講談社学術文庫、2010)から引用します:
参謀の阿奇支なる者有り。罪を信長に得たり。[信長は]秀吉に命じて兵を統べ之を討たしむ。俄にして信長、其の下の明智の殺す所となる。秀吉、方に阿奇支を攻滅す。変を聞き、武将[小西]行長等と勝ちに乗じ兵を還して之を誅す。威名益振るう。尋いで信長の三子を廃し、関白を僭称し、尽く其の衆を有つ。時に万暦十四年たり。
 
明智光秀と毛利氏(毛利輝元?)を混同しているようなのですが、なぜ毛利氏が「阿奇支」となるのでしょうか。私の思いつきですが、毛利氏の本拠地であった安芸(アキ)国の音が影響したのかも知れません。
 
 

イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-122)

 
米国イエローストーン国立公園内のスティームボート間欠泉(地図)の 1月の噴出回数は、2日と 12日の計 2回でした。
 
2日の噴出は通報者からの情報のみで、最寄りの地震計や噴出した熱水が流れ込む河川の流量に変化がなく疑問視していたのですが、米国地質調査所イエローストーン火山観測所の 2月1日付「Volcano Updates」では噴出と認めています。
 
日付(現地時間) 間隔(日)
1 1月2日 13
2 1月12日 10


1月12日以降は噴出がなく、このブログ記事を書いている時点で 21.5日間ほど間があいています。

2020年の噴出回数は 48回で、これまで最多であった 2019年の 48回と同じでした。2018年の噴出記録はこちらを、2019年の噴出記録はこちらを、2020年の噴出記録はこちらを参照してください。



ガイアナで M5.6

 
日本時間 2月1日04時05分ごろ、南米・ガイアナ共和国南部で M5.6、震源の深さ 7.2km の地震がありました(震央地図USGS資料)。安定陸塊であるアマゾニア・クラトンの内部で発生した逆断層タイプの地震です。震源周辺はクラトンの存在があるため、地震が非常に珍しい地域です。



ガイアナ、ブラジル、ベネズエラの国境線が交差する付近にはギアナ高地のロライマ山があります(地図)。同山は、コナン・ドイルの小説『失われた世界』のモデルになったと言われています。地質学的に非常に古く、Wikipedia には「各大陸のプレートテクトニクス活動で、ギアナ高地付近は移動の回転軸にあたると考えられている。このため火山噴火や地震などの地質学的な変化の影響をほとんどうけず、ゴンドワナ大陸の頃の、地球では最古の岩盤がそのまま残っていると言われている」との記述があります。
 
 

2021年2月2日火曜日

真冬にヘビ出現 — 広島県府中市

 
1月27日、広島県府中市上下町(地図) で、ヘビが目撃・撮影されました:


小惑星 2020 SO は人工物体 (続報)

20年11月29日付「小惑星 2020 SO は人工物体」の続報です。

2月3日から4日にかけて〝2020 SO〟が地球と月に再び接近します。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2020 SO7~15 (地球)2月03日 06:39
 (月)2月04日 10:40
0.59
0.35
(1LD=地球から月までの平均距離) 

接近時の地球との相対速度は非常に遅く秒速 1.8km(時速約 6400km)と予報されています。

2020 SO は、1966年に月面軟着陸を目指しながら月面に激突してしまった探査機サーベイヤー2号(Surveyor 2)の打ち上げに使われたセントール・ロケットの残骸であることが判明しています:
 
 
 2020 SO は昨年 11月に地球を周回する軌道に入ったためミニムーンと呼ばれてきましたが、地球や月に接近するのは今回が最後で、3月には地球周回軌道から離れ、太陽の周囲を公転する軌道に移るとされています。

 

半世紀以上にわたって宇宙をさまよった 2020 SO について、上掲記事の最後は次のように締めくくられています:

Godspeed, minimoon 2020 SO. We built you. We abandoned you. And now, you abandon us. (ミニムーン 2020 SO に幸いあれ。私たちはあなたを作りました。私たちはあなたを遺棄しました。そして今、あなたが私たちを置いて去って行くのです。)

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