2018年10月15日月曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-192)


八ヶ岳南麓天文台の串田氏が 10月12日15:00 付けで更新情報を出しています ―― 前兆が継続、最も早い場合は 12月10日±3日 に対応地震発生の可能性:

以下は今回の更新情報のまとめです ――

推定時期前兆が完全に終息するまで確定できない。
最も早い場合は 12月10日±3日 に発生の可能性(今後の前兆の出現状況によって修正する可能性あり)。
推定時刻 午前9時±1時間 または 午後6時±3時間
推定震央領域 続報 No.250」所載の地図参照
太線内は可能性が高い領域、斜線部分は火山近傍前兆が出現していることを加味した場合(火山から約40km以内)、点線内は前兆に影響を与えているFM放送局を誤認している場合も含めた大枠推定領域。
推定規模 M7.8 ± 0.5
推定地震種 震源の浅い陸域地殻内地震(火山に近い地域の可能性がある)


▼ 静穏期がないまま、地震発生に至る可能性の説明
  • 今回の更新情報は2ページ分あります。そのうち、最初のページ(No.249)全てと、2ページ目(N0.250)の3分の1ほどを使って、静穏期がないまま(=前兆が完全終息しないまま)地震発生に至る場合があることが説明されています。

  • 規模が大きく余震が多数発生する地震では、余震の前兆が本震の静穏期に混入するため、前兆終息や静穏期が確認できないまま地震発生に至る可能性があることを、3つの事例をあげて説明しています:

    • 1995年1月17日 兵庫県南部地震 M7.3
    • 2018年9月6日 北海道胆振東部地震 M6.7
    • 2008年6月14日 岩手・宮城内陸地震 M7.2 (この地震の前兆は3年3ヶ月継続。串田氏の23年間の観測では、No.1778長期継続前兆についで前兆期間が長い)

  • 規模が大きく震源が浅い地殻内地震は余震が非常に多く発生するためか、前兆の終息や静穏期を確認できない場合が多い。No.1778 長期継続前兆も震源が浅いと推定されるので、前兆の完全終息が確認できない可能性が十分にある。

  • 前兆終息を確認できれば、確実に地震発生時期を推定できるが、そうでない場合は、[前兆初現]と[前兆極大]の関係から発生時期を推定することになる。


▼ 現状
  • 八ヶ岳の3観測装置(CH17、CH20、CH21)に特異前兆が継続出現している。

▼ 考察
  • 上述のように、規模が大きく震源が浅い地殻内地震では余震が極めて多いことから、明確な前兆終息・静穏期が認められない可能性が高い。前兆終息を待っているうちに対応地震が発生してしまう可能性がある → 前兆初現~前兆極大の関係から発生時期を推定する必要がある。

  • 直近までの前兆出現状況を見直し、同じ地震発生時期が算出されるケースを集めると、12月10日±3日 の可能性が考えられる。少なくとも11月中の発生はない。

  • 今後の観測でいくつかの前兆極大に対して一部でも前兆終息が認められるような変化があった場合、あるいは別の発生時期が推定されるような前兆の変化があったなどの場合には、続報で報告する。

串田氏の地震予測手法については、同氏の著書(『地震予報』、PHP新書 833)か以下の資料をご覧ください:

関連記事