9月8日付「適中率93% ― 音と痛みで自然災害を予知する女性 (その1)」の続きです。
以下は〝HOW SHE DOES IT〟(どうやって予知しているのか)という節の抜粋・テキトー訳です:
- キング氏によると、彼女の体は神経知覚の地震列島のようになるという。地震の鍼治療のようなもので、自分の意思に反してそのようになるという。[注: 経絡や経穴(ツボ)をイメージしていると思われます(図)]
- 彼女は自分の体の各部分を地球の表面に対応づけている。「耳の痛みは、通常、イタリア、シチリア、ギリシャ、クレタ島です」と彼女は言う。「前にも言いましたが、背中の上の方は日本です」
- オーストラリアに自然災害が起こりそうな時、彼女はポップコーンが無性に食べたくなり、肋骨に強烈な痛みを感じるという。「オーストラリアやオセアニアに対応する症状は、ほとんどの場合、左側の肋骨の痛みです。左脇の下から始まって、左側のウェストラインのちょっと手前まで移っていきます」「胸を包み込むように広がることもあり、とても痛いです」
- 「よく似ている症状もあります。カリフォルニア州南部に対応する症状はイタリアと、ニュージーランドに対応する症状はオーストラリア、パプア・ニューギニア、ケルマデック諸島と非常によく似ています」
- 私が経験したことのない地域や山で地震や噴火が起きるときは、場所を特定するのが困難です。しかし、そのような場合でも、ほとんどすべてのケースに対して大まかな位置は指摘することができます。
- キング氏は、地震やその他の自然災害について、通常は、12時間から72時間前に感知できるという。「現象の発生時刻が迫るにつれて痛みが強くなります。地震発生前の12時間は(痛みを感じない)静穏期となることが多いです。ちょうど嵐の前の静けさのように」と彼女は言う。
- キング氏によれば、自然災害とリンクしている痛みを感じながら暮らすのはたやすいことではない。「症状がひどくて病院の救急処置室に担ぎ込まれたことが何度もあります」と彼女は語る。
- 彼女は自分の症状について再三、医師のアドバイスを求めてきたが、いつも渡されるのは健康状態に問題なしという診断書です、と言う。「CAT(コンピューター断層撮影)のスキャンや心電図の検査を何度も受け、痛みを抑えるための鎮痛剤の投与が必要になったことも何回かありましたが、最終的な結論は私の身体に悪いところはないというものでした」と彼女は言う。「精神状態が健全であるかを確かめるテストも受けましたが、問題なしという結果でした」
- 苦痛に悩まされているにもかかわらず、キング氏は自然災害を予知するという能力を重荷だとは考えていない。「すごく痛いのですが(自分の能力は)神からの贈り物だと信じています」と彼女は言う。
- 「(自然災害予知の)能力が身についた30歳のころに比べると、私は若くはないし壮健でもないので、肉体的にはだんだんつらくなっています」「でも、たったひとりの人であっても、その人が地震により良く備えることの助けになるのであれば、予知を続ける価値があると思っています」
(続く)
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