2013年12月5日木曜日

ファンの熱狂が地震計を揺らす


アメリカン・フットボールの試合で、観客の歓声や足の踏み鳴らしが近くの地震計に最大マグニチュード2の震動として記録されたとのことです:

日本では今年の10月に、もっと広範囲の震動が富士山で観測されていました。以下は、10月22日に開かれた第127回火山噴火予知連絡会定例会で使われた資料(PDF形式、16MB)にある東京大学地震研究所の報告です:
2013年10月12-14日に富士山周辺で特異なスペクトルを持つ微動が観測された。地震研究所のほとんどの観測点で観測されており、振幅分布が時間的に変化する。振幅のピークは富士山山体から離れたところにあり、火山性ではないと思われる。

富士山体に対して北から北北東の観測点で振幅が卓越する場合(タイプ1)と北西から西の観測点で卓越する場合(タイプ2)の2つのケースがある。いずれも、1-5Hzに卓越周波数があり、ピーク周波数が不連続に移動する。また、複数のピークが見える。

同じ資料にある気象庁の報告は次のようになっています:
10月12日~14日にかけて、ハーモニックな震動が観測された。観測された時間帯に富士吉田市(山頂から北方向)及び富士宮市(山頂から西方向)でコンサート等が行われていたとの情報がある。

富士山の近くであまり大騒ぎすると、噴火のトリガーになりかねない ―― なんていうことはないでしょうね。


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