南海トラフのスロースリップについては、これまで東海から四国の主に陸側の地下深くで繰り返し発生していることが確認されていますが、今回確認されたのは、豊後水道沖や紀伊水道沖など合わせて7ヶ所で、いずれも陸地から50キロ以上離れた沖合です。
「陸地から遠く離れた海底で実際に捉えられたのは今回が初めて」、「紀伊水道沖の2か所では、平成30年ごろ、南東方向に向かってそれぞれ6センチと8センチ動いていました」、「(太平洋プレートが沈み込む)千葉県東方沖では、数年おきに『スロースリップ』の発生が確認され、その後、比較的規模の大きな地震が起きやすくなることで知られています」:
- 「スロースリップ」沖合の海底で初確認 地震メカニズム解明へ (動画、写真あり)
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