2020年1月15日水曜日

中国が地震予知のために世界初の電磁波送受信設備を建設


地震予知や、地下の鉱物、石油、ガス資源の探査を目的とした世界初の超低周波、高出力の電磁波送受信設備を完成させた、とのことです:

記事によると  ——
当該設備は、半径数千km、深さ10kmまでの低周波電磁波信号を検出可能。

従来の電磁波検出器は半径数十kmでしか機能しなかったが、今回の設備は中国の領土および領海のすべてをカバーする。厚い地層や海水を貫通して観測できるので、地震の予測、海底の地層構造、地下資源を探索可能。

類似した設備は世界に存在していない。

記事で使われている "extremely low frequency electromagnetic wave" という言葉は、「極超長波」と訳されることもあります。

記事には、「世界初の超低周波、高出力の電磁波送信機」とのキャプション付きでパラボラアンテナの写真が添えられていますが、間違いではないでしょうか。波長が極めて長い超低周波(極超長波)の送受信には数十kmの長さのアンテナが必要になるはずです。

なお、Wikipedia の「極超長波」の項には、次のような記述があります:
いくつかの観測局が、地震の前に極超長波のスパイク状の信号が観測されたと報告している。例えば、1989年にカリフォルニア州で発生したロマ・プリータ地震などである。この現象が地震の早期警戒システムに利用できるとして、地震と極超長波との関係が研究されている。

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