Credit: U.S. Geological Survey |
「その 2」からの続きです。
2011年2月7日、掲示板システム〝Above Top Secret Forum〟のメンバーが、自分の見た夢について投稿した。 [訳注: 投稿には〝Coming Massive Earthquake off Japan - A Dream〟(日本の沖合でこれから発生する巨大地震 ― ある夢)というタイトルがつけられ、それがスレッドのタイトルにもなっています]:
OK、これまでこんなことを書き込もうと思ったことはないのだけれど、何かを始めるにはいいタイミングかも知れない。
僕は、自分が予知能力のあるサイキックだとか言うつもりは全然ない。
昨夜、短い夢を見た。その夢の中で、僕が時々チェックしている USGS(米国地質調査所)の世界地図を見たんだ。
その地図には、日本の東海岸のすぐ沖に大きな赤い四角のマークとその周りにたくさんの小さな四角のマークがついているのが見えた。重要なのは、この大きな四角のマークが、USGS がマグニチュード 7超の地震のときにふだん使う四角よりももっと大きかったことだ。 [訳注: オリジナルの記事は「大きな赤い」(LARGE RED)の部分に大文字を使用しています。]
ふだんはこんなことあまり気にしないんだけれど、今回ばかりははっきりと心に焼き付いて、目が覚めているときでもはっきりと思い出せるんだ。
ちょっと付け加えると、以前、僕は大地震の前に頭痛がした経験がある。チリ地震の直前もそうだった。そのときは、2004年の大津波[訳注: スマトラ島沖大地震にともなうインド洋大津波]のビデオを無性に見たくなって目が覚めてしまったんだ。なぜだかは、わからないけどね。そのあとは、その地震や引き続いておこった津波警報についてのスレッドの山に巻き込まれてしまったよ。
みんなも興味があるかも知れないと思ったんで書き込んだけど、そうでなかったら無視してくれ。
薄気味悪いことだが、この夢は現実となってしまったようだ! これは、サイキック・ビジョンの事例なのだろうか、それとも単なるシンクロニシティ(共時性)なのだろうか。日本では毎年大きな地震がおきるということで、この予言に疑問を投げかけている人が他にもいる。
どうでしょうか。私が、この予知夢の話を読んで最初に思ったのは、「これは日付を表記する方法の違いを利用したイタズラではないか」ということでした。この予知夢が掲示板に書き込まれた日付は「7-2-2011」となっています。イギリス式の日付表記(日-月-年)だとすると 2月7日で大震災前ですが、アメリカ式(月-日-年)だと 7月2日になり大震災後になります。しかし、スレッドの流れを追っていくと、この予知夢が書き込まれた掲示板では前者を採用していることがわかり、この疑いは消えました。
人は毎晩いくつもの夢を見るのだそうです。そして、国連の推計によると世界の人口は70億に到達したとのこと。ということは、毎晩 70億の何倍かの夢が、人類の脳の中に生まれては消えているわけです。その中に、この掲示板に書かれたような夢があり、その1ヵ月後に夢に酷似した大地震がたまたま発生しても、さして不思議ではないと理解すべきなのだと思います。詳しいことは以下が参考になると思います:
ちなみに、以下は東日本大震災について予知夢を含むさまざまな前兆が投稿されていて参考になります。もちろん、玉石混交ですが:
(完)
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