2010年11月15日月曜日

紅海南端部-アデン湾最奥部で群発地震

日本時間 11月 14日(日) 15:30 ごろから、イエメン沖=ジブチ沖(紅海の南端部=アデン湾の最奥部)を中心として地震が群発しています:

USGS の資料にもとづいて日本時間 15日(月) 10:00 現在で集計すると、地震の数は 36。すべての地震が、マグニチュード 4の後半から 5の前半で、最大は M5.4。深さは 10km 前後です (データ数が少なく深さの詳細が決定困難な浅い地震については、一律に 10km あるいは 5km とすることがあるので注意が必要ですが、浅い地震であることにかわりはありません)。

現場は、スエズ運河を通過した船舶が紅海を南下してアデン湾-アラビア海-インド洋に至る出口にあたり、紅海の幅が最も狭くなるバベル・マンデブ海峡(アルマンデブ海峡)という海上交通の要衝の直近に位置しています。

群発する地震の一部については USGS の資料に発震機構が示されていますが、横ずれ断層が主体となっています。アフリカ・プレートとアラビア・プレートの境界にある海嶺か、そこから伸びるトランスフォーム断層で地震が発生しているのだと考えられます。海底火山の噴火につながる可能性は低いと思います。


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