日本時間9月20日03時05分ごろ(現地時間19日13時05分ごろ)、メキシコ中西部の太平洋岸で M7.6、震源の深さ 15.1km の地震が発生しました(震央地図)。建造物の被害などとともに、死者も出ているもようです。また、津波も発生しています。
メキシコでは、過去に2回、同じ日付に大地震が起きており、それら教訓とする防災訓練が行われていました。その訓練が終わった後に今回の地震が襲ってきたということです。
以下は、米国地質調査所(USGS)による「テクトニック・サマリー」の抄訳です:
2022年9月19日にメキシコ太平洋岸付近で発生した M7.6 の地震は、浅いところにある衝上断層(低角逆断層)が原因で発生した。この地震の位置、深さ、発震機構は、沈み込むココス海洋プレートと北米プレートの境界界面上またはその近傍での滑りと大筋で一致している。メキシコ太平洋岸の広域テクトニクスは、ココス・プレートが年速約 70mm で北東に向かって北米プレートの下に沈み込むことに支配されている。
通常、(地震は)地図上では点として描かれるが、今回のような規模の地震は、より大きな断層領域での滑りとして表現するのが適切である。今回のような規模と発震機構の地震(の断層)は、通常は、約90 × 40km(長さ×幅)の大きさがある。
通常、(地震は)地図上では点として描かれるが、今回のような規模の地震は、より大きな断層領域での滑りとして表現するのが適切である。今回のような規模と発震機構の地震(の断層)は、通常は、約90 × 40km(長さ×幅)の大きさがある。
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