2013年9月12日木曜日

吾妻山で火山性微動連発、火山性地震増加、傾斜変動も ― 山形県・福島県 (続報)


8月16日付「吾妻山で火山性微動連発、火山性地震増加、傾斜変動も ― 山形県・福島県」の続報です。

8月11日から13日にかけて吾妻山で発生した火山性微動についてはこのブログでも既報ですが、9月9日に気象庁が発表した「吾妻山の火山活動解説資料(平成25年8月)」(PDF形式)にはもう少し詳しい情報が載っています。

火山性微動について:
火山性微動が11日に1回、12日に2回、13日に1回と、今期間、4回発生しました。浄土平観測点(大穴火口の東約1km)で観測した火山性微動の継続時間と最大振幅(上下成分)は、11日が約10分で11.9μm/s、12日は約5分30 秒で2.3μm/s と約2分40 秒と5.9μm/s、13日が2分で3.8μm/s となっています。吾妻山で火山性微動を観測したのは、2011年10月27日以来です。
地震について:
11日から12日にかけて、大穴火口付近を震源とする火山性地震が連続して発生し、今期間の前半は地震活動が多い状況になりました(以下略)
地殻変動について:
11日の火山性微動の発生に先立ち、浄土平観測点の傾斜計のデータで、西(火口方向)上がりの傾斜変動が観測され、火山性微動の終了前に変動が収まりました。また、その前後には火山性地震の発生とほぼ同じタイミングで数回の傾斜変動が観測されています。

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