2010年8月27日金曜日

X-37B が軌道変更

8月 9日、アメリカ空軍が開発を進めている無人スペース・プレーン X-37B が軌道を変更し、より高い軌道に移ったとのことです:

X-37B については軍事機密としてほとんど情報が公開されていませんが、今年 4月 22日の打ち上げ以降、世界中のアマチュア観測者や人工衛星追跡者によって軌道が割り出され、以下のようなビデオ映像も撮影されています:

また、X-37B が見える場所と時刻を計算するアプリケーションが iPhone やアンドロイド OS を搭載した携帯電話向けに公開されています:

以下のサイトでも 10日先までの予報をみることができます:

X-37B は、8月 9日の軌道変更後はしばらく「行方不明」となっていましたが、19日にアマチュアによって再び発見され、新しい軌道が明らかにされています。

軍事機密とはいうものの、かなりの部分がアマチュアによって解明されていると言ってよいでしょう。

今回の軌道変更によって X-37B の軌道変更能力の一端が明らかになったわけで、ロシアや中国など、X-37B への対抗手段を開発しようとしている国々にとっては貴重な情報となったと思われます。

なお、X-37B は兵器搭載を目的としたものではなく、偵察が主な任務であろうというのが、多くの専門家の一致した見方です。


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