2010年8月27日金曜日

ホメオパシーを全面否定 ― 日本学術会議 (その 2)

朝日新聞は 7月 31日以降数回、ホメオパシーに関する記事を掲載しています。私は紙面で読んでいたのですが、以下に同紙のウェブサイトに掲載された記事を紹介します:

朝日新聞の 7月 31日付の記事には次のようなくだりがあります:
「本当にいいものだから、みんなに知って欲しいんですよ。(中略)病名のつかない症状やメンタルな問題まで対応できる自然療法なんです」

女優の沢尻エリカさんはホメオパシーについて、講談社のファッション誌「グラマラス」5月号のインタビューでそう語った。

これを見てすぐに思い出したのが、この女優の夫(元夫?)で “ハイパーメディア・クリエーター” の高城剛氏が執筆した  『サバイバル時代の海外旅行術』(光文社新書、2009)です。上記の新聞記事が掲載される少し前に読んでいたのですが、その中の 「旅の達人の七つ道具とパッキング術」 という章に  「 『ホメオパシー・レメディー』 で事前に準備」 という節が設けられ、3ページほどが費やされています。時差ボケ対策や旅先でのケガや病気に対する準備としてホメオパシー・レメディーを勧める内容です。以下にごく一部を引用しま す:
専門のホメオパシー薬局に行くと、トラベルキットが売られていて、いつも僕はそれを携帯しています。時差ボケ対策には、あらゆるものを試しましたが、ホメオパシーが一番僕にとっては効き目があります。

(中略)

また、ホメオパシーのトラベルキットには、風邪や怪我のためのものも入っているので、何か問題が起きたときには、まずはこれで対応するのがいいでしょう。インフルエンザから高熱、ケガまで、効果があります。

このホメオパシーに関する節に行き当たったときにはゲンナリしました。この節以外は、なにかと参考になる点が多い本なのですが …。

2人は離婚調停中(?)らしいですが、ことホメオパシーに関しては似たもの夫婦です。有名人の発言や著述は影響力が大きいので、困ったものです。


(続く)


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