2011年10月28日金曜日

トルコ地震でアルメニアの原発から放射能漏れ? (続報)


10月26日付「トルコ地震でアルメニアの原発から放射能漏れ?」の続報です。

アルメニアとトルコの間で非難の応酬がおきています。アルメニアとトルコは過去の歴史に対する認識を巡って対立があること、アルメニアの原発が旧ソ連型で「世界一危険」とされていること、かつてアルメニアで起きた大地震の際に原発スタッフが逃げ出したため原子炉過熱の危険があったことなど、さまざまな背景があるようです:
非難の応酬がある中、アルメニアの原発は28日に運転を再開しようとしています。トルコの地震による被害はまったくなかったとアルメニア側のメディアは報道していますが、運転は停止したようです:
トルコ側は、アルメニアの原発に対する対抗策として放射線測定を強化するほか、アルメニアを含む各国の老朽化した原発に対する法的手段を講じる意向です:
法的手段とは、具体的には IAEA(国際原子力機関)に数十件の苦情申し立てをおこなうことのようです。苦情の対象は、アルメニアを含む世界各国の老朽化した原発(稼働開始から40年を超えているもの)だそうです。発表したトルコのエネルギー相は、具体的な国名をあげることは避けたとのことですが、日本では日本原子力発電の敦賀発電所 1号機や関西電力の御浜発電所 1号機が 40年を超えています。


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