21年7月7日付「接近中の太陽系外縁天体は巨大彗星! (続報-2)」の続報です。
ゆっくりと太陽に近づいている巨大彗星(2014 UN271、Comet Bernardinelli-Bernstein)の大きさが観測によって判明しました。その直径は約137kmで、これまで観測史上最大とされていたヘール・ボップ彗星(〝1997年の大彗星〟)の約74kmを大きく上まわっています:
この彗星は現在、地球や太陽から約29億kmの距離にあります。地球にもっとも近づくのは2031年ですが、この時でもこの彗星は土星軌道の外側にあります。
2014 UN271 は黄道面の南側から接近します。Credit: NASA/JPL-Caltech |
この彗星は太陽系外縁の「オールトの雲」から飛来したと考えられており、その公転軌道の遠日点は太陽から約1光年の距離にあります。公転周期は上の記事では550万年と書かれていますが、NASA/JPLのデータベースでは333万年とされています。
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