八ヶ岳南麓天文台の串田氏が 2月5日16:30 付けで更新情報を出しています ―― 南海トラフを震源とする大型地震の前兆としてきたNo.3061前兆群は、No.1778前兆群と同一地震の前兆:
- 「長期前兆No.1778」 続報 No.254 (PDF形式)
以下は今回の更新情報のまとめです ――
推定時期 | 早い場合でも 2019年3月5日±3日 |
推定時刻 | 午前9時30分±1時間 |
推定震央領域 | 「続報 No.254」所載の地図参照 点線内は大枠推定領域、太線内は可能性が高い領域、斜線部分は火山近傍前兆が出現していることを加味した場合。 |
推定規模 | M7.8 ± 0.5 |
推定地震種 | 震源の浅い陸域地殻内地震(火山近傍の可能性が高い) |
▼ 現状
- No.1778前兆群 ― CH21が終息、静穏基線に復帰。その後、短時間の特異前兆が複数回出現。
- No.3061前兆群 ― CH17とCH20の特異前兆が継続。CH29に振動型BF前兆が継続出現中(BF前兆=基線のうねり変動)。
▼ 考察
- No.3061前兆群とは
- 昨年12月3日~22日にCH23、CH29、CH32に同期して出現した顕著なPBF特異(PBF前兆=連続した周期的な基線のうねり変動)
- CH29に継続出現中の振動型BF前兆
- CH34に出現した基線幅増大(BT)前兆
- CH17とCH20に継続出現中の特異
- その他
- No.3061前兆群とNo.1778前兆群の共通点
- 振動型BF前兆はNo.1778前兆群でも出現していた。
- CH34の基線幅増大(BT)前兆は、当初はNo.1778前兆群として出現。その後は、No.3061前兆群として出現。
- CH34の基線幅増大(BT)前兆の日々変化時刻は類似:
- No.1778: 09時30分±1時間、16時±3時間
- No.3061: 10時±2時間、14時±3時間
- 両前兆群には櫛歯前兆(震源が極めて浅い地震に対応)が出現していた。
- No.3061前兆群に基づく推定規模は誤り
- 通常のPBF前兆は継続時間が地震規模を示す。
- 12月3日から22日まで、CH23、CH29、CH32に出現したPBF特異は456時間継続出現した。この継続時間は M8.9±0.5 に相当。
- しかし、以下の理由で継続時間が規模を示していない可能性がある:
- CH23、CH29、CH32に出現したPBF特異は通常のPBF前兆波形ではない。
- CH29においてはPBF特異終息と同時に振動型BF前兆が出現したが、過去に例がない。
- No.3061前兆群の推定震源域は誤り
- M8.9±0.5 というあまりに大きな推定規模のわりには前兆数が少ないことから、陸域ではなく、前兆の減衰が生じやすい海域の可能性を追求。
- CH23、CH29、CH32に影響を与えるFM放送局の組み合わせから伊豆半島西側から紀伊半島付近に至る南海トラフ領域の可能性が否定できなかった。
- しかし、海域との判断に拘泥しなければNo.1778前兆群と調和する推定震源域を得る。
- No.3061前兆群はNo.1778前兆群とは別の大型地震に対応するとした判断は誤り
- No.3061前兆群はNo.1778前兆群の別形態前兆である可能性が濃厚となった。
- No.1778前兆群の地震発生時期は、No.3061前兆群の出現状況から算出する。
- 現状では、最も早い地震発生時期として3月5日±3日の可能性が示唆される。
- 『 大変なご心配をおかけ致しましたこと、心より深くお詫び申し上げます。』
串田氏の地震予測手法については、同氏の著書(『地震予報』、PHP新書 833)か以下の資料をご覧ください:
関連記事
- 近畿圏中心領域大型地震 (続報-190) (18年9月16日)
- 近畿圏中心領域大型地震 (続報-191) (18年9月25日)
- 近畿圏中心領域大型地震 (続報-192) (18年10月15日)
- 近畿圏中心領域大型地震 (続報-193) (18年12月8日)
- 近畿圏中心領域大型地震 (続報-194) (19年1月1日)
- 近畿圏中心領域大型地震 (続報-195) (19年1月9日)
- 近畿圏中心領域大型地震 (続報-196) (19年2月2日)