霧島連山・新燃岳(地図)周辺で火山性地震が増加しています。「火山性地震は2013年12月に8回、14年1月に7回発生したのに対し2月は87回と増加。3月に入ってからも20回を超えた」:
気象庁が毎月発表している『霧島山の火山活動解説資料』の2月分(PDF形式)には次のような記述があります:
新燃岳の北西数km の地下深くのマグマだまりへのマグマの供給に伴う地盤の伸びの傾向は、2011 年12 月以降鈍化・停滞していましたが、2013 年12 月頃から伸びの傾向がみられます。今後の火山活動の推移に注意する必要があります。
霧島連山・新燃岳は2010年から11年にかけて大きな噴火を繰り返していましたが、東北地方太平洋沖地震(2011年3月)の半年後に沈静化しています。同じような傾向は雲仙普賢岳にも見られました。普賢岳は1990年から噴火を始め、火砕流などによって大きな損害をもたらしましたが、兵庫県南部地震(1995年1月)の2ヶ月後に沈静化しています。
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