2013年6月18日火曜日

溶岩流の上を歩く


イタリア南部シチリア島にあるエトナ山地図)で撮られた動画です。たいへん危険な行為ですが、流れ下る溶岩の上を男性が足早に登っていきます。溶岩流の表面は冷えて黒い殻になっていますが、熱を帯びたオレンジ色の部分が示しているように、そのすぐ下には高温の溶岩が流れています。男性の足が溶岩流の中に沈みこまないのは、溶岩の比重や粘性が大きいためだと考えられます。黒い殻の厚さは一様ではなく、万が一、殻の薄い部分を踏み破れば大やけどをすることになります。男性の最後の一歩では右足の靴底が発火しています:

ちなみに、溶岩湖に人間が落下した場合、人間の体が溶岩の中に沈むことはないのだそうです。その理由は、溶岩の比重が人体に比べて非常に大きいこと、そして、溶岩の粘性が極めて高いことです。


関連記事