8月26日、青ヶ島(東京都、地図)の南端から南東方向約1300m付近(水深63m)に変色水域が見つかりました。これまで変色の見られなかった水域です。噴火の恐れがあるため、29日付で「火山現象に関する海上警報」が出されました。さらに、島の北端の海岸付近に多量の変色水、島の南東端東側の海岸付近にも色水が確認されています:
- 火山現象に関する海上警報
- 青ヶ島の火山活動解説資料 (PDF形式、写真あり)
伊豆諸島では、青ヶ島の南にあるベヨネーズ列岩(地図)付近で始まった噴火が島づたいに徐々に北上して伊豆大島・三原山の噴火につながる傾向があるという話を本で読んだことがあります。ベヨネーズ列岩から伊豆大島までの一連の噴火が一つのサイクルをなしているのだそうです。このサイクルが繰り返されているうちに、噴火の北上が伊豆大島では止まらずに伊東沖の海底火山、さらに本土に上陸して箱根山や富士山の噴火に至るということです。
青ヶ島はどのようなところでしょうか。青ヶ島村のホームページを開くと、冒頭にフラッシュで次のようなメッセージが流れます。島の特徴を簡潔かつ的確に伝えていると思います:
ここは東京都青ヶ島村無番地。
日本一人口の少ない村です。
二重式火山でできた世界でもめずらしい島なのです。