ごく普通の日暈ですが、地震に対する不安が高まっていると「地震雲」になってしまうようです。さらにこの日暈のそばに別の雲があり、これを含めて地震の前兆ではないかと考えた Zhang という女性が新聞社のホットラインに電話。それを受けた新聞記者が四川省気象局の気象専門家に問い合わせ。専門家の答えは ――
日暈は普通の現象で、「地震雲」という考えには科学的根拠が全くありません。もし「地震雲」のようなものが実在するのなら、私たちがそれを使って地震を予知していますよ。「地震雲」は “old wives' tale”(くだらない迷信、愚かな迷信、ばかげた話、たわいのない言い伝え)にすぎず、気象専門家の間ではそのようなものは存在しません。(以下省略)―― でした。
以下には、2008年 5月 12日の四川省大地震の前に撮影された「地震雲」の写真が多数あります:
1番目の写真と 2番目の動画は、大地震の直後から YouTube などで公開され非常に有名になったものです。
3番目以降は大地震の数日前(2008年 5月 9日)に山東省で撮影された「地震雲」です。この雲を見て、マグニチュード 6以上の大地震がおきると予想した人がいたが、発生場所はわからなかったとのことです。ちなみに、山東省と四川省は約 1400km 離れています(省都間の距離)。
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