2025年10月4日土曜日

書店にて

 
「左の本が気に入ったら、次は右の本をお試しあれ」
 
左の本は "Crippled America: How to Make America Great Again(不自由なアメリカ:アメリカを再び偉大にする方法)"、右の本は."Hitler's Last Days: The Death of the Nazi Regime and the World's Most Notorious Dictator(ヒトラーの最期の日々:ナチス政権の終焉と世界最悪の独裁者の死)"
 

Well played Book Seller! 😂📖

[image or embed]

— Cory Laran (@corylaran.bsky.social) 2025年10月1日 18:16
 

熱暴走地震

 
テキサス大学オースティン校の研究成果です。稍深発地震では、これまで知られていなかったメカニズムによって規模(マグニチュード)が大きくなることがあるとのことです:

研究のきっかけは 2024年7月にチリのカラマ(Calama、地図)を襲った M7.4 の地震です。震源は深さ 125km で、沈み込んでいるプレート(スラブ)の内部でした。
 
以下は記事からの抜粋・テキトー訳です —— 
 
この深さ(125km)で発生した地震は、通常、地表での揺れははるかに小さくなる。しかし、カラマ地震の場合、テキサス大学オースティン校の研究者らが発見した一連の過程がその強度を著しく高めた。

カラマ地震のような稍深発地震は、岩石の乾燥に伴う圧力の上昇、つまり「脱水脆化(dehydration embrittlement)」と呼ばれる現象によって発生すると長い間考えられてきた。このプロセスは、プレートが高温な地球の内部に向かって沈み込み、高まる熱と圧力によって岩石内の鉱物から水が押し出されることで起こる。脱水した岩石は弱体化し、亀裂が生じ、それが破壊へとつながり、スラブ内で地震を引き起こす。
 
この脱水過程は通常、温度が 650℃ を超えると停止すると考えられている。しかし、研究者らによると、カラマ地震が非常に強力だったのは、この限界を超え、「熱暴走(thermal runaway)」と呼ばれる第2のメカニズムによって、より高温の領域へと破壊が 50km も深くまで到達したためである。これは、最初の滑りによる大きな摩擦によって破壊の先端で大量の熱が発生し、それが周囲の物質を弱め、破壊を前進させたのである。 
 
「稍深発地震が想定を覆し、低温の領域から非常に高温の領域へと破壊が進行し、はるかに速い速度で伝播するのを観測したのは今回が初めてです」、「これは、メカニズムが脱水脆化から熱暴走へと変化したことを示しています。」
——

椋平虹?

 
 
「椋平虹(むくひらにじ)」というのは、このような虹の切れ端のようなものだったとか。椋平氏の予知成功事例の多くはトリックであったことがわかっています:
 
これと同じような虹を私もかつて東京都町田市内で見かけたことがあります。雲の切れ間に見えたのですが、すぐに(数十秒?)消えました。偶然でしょうが、翌日、関東地方で有感地震がありました。


2つの小惑星が月と地球に接近・通過

 
10月1日から 2日にかけて2つの小惑星が月と地球の近くを通り過ぎていたことが、NASA/JPL による 10月3日付のデータベース更新で明らかになりました。
 
2025 TQ (2025年10月3日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)10月1日 11:07
 (地球)10月1日 12:33
接近日時 誤差
(月)± 2 分
(地球)± 2 分
接近距離 (月)1.63 LD
(地球)0.81 LD
推定直径
5 ~ 10 m
対地球相対速度
10.1 km/s ≅ 3万6000 km/h
初観測から地球接近まで−1 日
次の地球接近2057年6月9日ごろ
公転周期685 日 ≅ 1.88 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
 
2025 TP (2025年10月3日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)10月2日 06:17
 (月)10月2日 06:33
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± < 1 分
接近距離 (地球)0.28 LD
(月)1.13 LD
推定直径
4 ~ 9 m
対地球相対速度
14.7 km/s ≅ 5万3000 km/h
初観測から地球接近まで−1 日
次の地球接近
公転周期1220 日 ≅ 3.34 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2025年10月3日金曜日

小惑星 C15KM95 が至近距離を通過 (続報)

 
10月2日付「小惑星 C15KM95 が至近距離を通過」の続報です。



10月1日に南極大陸上空の大気圏を掠めるようにして通過した小惑星 2025 TF(C15KM95) の詳細がデータベースに記載されました。最接近距離は 0.018LD=6780km。これは地球の中心から測った距離ですので、地球の極半径 6357km を差し引くと、地表からの高度は 423km となります。地球低軌道を周回する国際宇宙ステーションとほぼ同じ高さです。
 
2025 TF (2025年10月2日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)10月1日 09:49
 (月)10月1日 10:46
接近日時 誤差
(地球)± 1 分
(月)± 1 分
接近距離 (地球)0.018 LD
(月)0.999 LD
推定直径
1 ~ 3 m
対地球相対速度
20.9 km/s ≅ 7万5000 km/h
初観測から地球接近まで0 日
次の地球接近2087年4月9日ごろ
公転周期751 日 ≅ 2.06 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

小惑星 2025 TE が地球と月に接近・通過

 
小惑星〝2025 TE〟が 10月1日に地球と月の近くを通過していたことが、NASA/JPL による 10月2日付のデータベース更新で明らかになりました。
 
2025 TE (2025年10月2日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)10月1日 02:56
 (月)10月1日 03:23
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± < 1 分
接近距離 (地球)0.73 LD
(月)1.73 LD
推定直径
6 ~ 12 m
対地球相対速度
14.9 km/s ≅ 5万4000 km/h
初観測から地球接近まで−1 日
次の地球接近2032年10月7日ごろ
公転周期641 日 ≅ 1.75 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2025年10月2日木曜日

小惑星 C15KM95 が至近距離を通過

 
まだ詳しい情報はありませんが、米国アリゾナ州のキット・ピーク天文台が発見し、暫定的に "C15KM95" と命名された小天体が、10月1日に南極大陸上空の高度 300km 未満を通過したもようです。国際宇宙ステーションの高度(約400km)よりも低く、大気圏に突入した可能性もあるとのことです。
 
 
 
関連記事

大形の小惑星 2025 TC が月と地球に接近

 
【10月3日追記: 最新の予報にしたがって接近時刻(地球)、誤差、公転周期を更新しました。】 
 
推定直径 11 ~ 24 m の小惑星〝2025 TC〟が 10月3日に月と地球の近くを通過します。
 
2025 TC (2025年10月2日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)10月3日 10:31
 (地球)10月3日 15:34
接近日時 誤差
(月)± < 1 分
(地球)± < 1 分
接近距離 (月)0.45 LD
(地球)0.22 LD
推定直径
11 ~ 24 m
対地球相対速度
16.2 km/s ≅ 5万8000 km/h
初観測から地球接近まで3 日
次の地球接近
公転周期1606 日 ≅ 4.40 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-178)

 
米国地質調査所(USGS)のイエローストーン火山観測所(YVO)が、毎月初めに前月の火山・地震活動をまとめて公表している月報が、今月はありません。議会でつなぎ予算案が否決され、10月1日未明に連邦予算が失効して、政府機関の閉鎖が始まったためです。内務省傘下の USGS も閉鎖の対象になっています。 
 
予算失効直前の 9月30日に X(旧ツイッター)で短い「月報」が発信されています。それによると、9月の地震活動は通常のレベルで、観測された地震数は 85、最大規模は M3.3 でした。別の情報源によると、スティームボート間欠泉(地図)の噴出はありませんでした。

 
 

2025年10月1日水曜日

セブ島沿岸で M6.9 — フィリピン

 
現地時間 9月30日22時00分(日本時間同日23時00分)ごろ、フィリピン中部・セブ島の北端部沿岸で M6.9、深さ 10km の地震が発生しました(震央地図)。建物の崩落などがあり、現時点で 数十人の死者が出ていると報道されています。
 
今回の地震は横ずれ断層の活動に起因する地震とみられます。震央付近には、北部のルソン島から南部のミンダナオ島までフィリピン中央部を背骨のように貫く長大なマニラ中央断層が通っており、左横ずれの動きをしています。
 
以下の記事には写真や動画が多数掲載されています。動画からは、かなり大きな揺れだったことがわかります:
 
図は米国地質調査所(USGS)のウェブサイトより。 
 
 
関連記事

十字砲火を浴びる地球 (続報)

 
このところ小惑星の接近が多い状態が続いています。 
 
「9月23日から 28日までの 5日間で、10個の小惑星が月よりも近いところを通過しました。いずれも今月発見されたものです。最大のものは直径 41メートルに達しました」: 
 
 
 
関連記事

小惑星 2025 SB21 が月と地球に接近・通過

 
小惑星〝2025 SB21〟が 9月28日に月と地球の近くを通過していたことが、NASA/JPL による 9月30日付のデータベース更新で明らかになりました。
 
2025 SB21 (2025年9月30日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)9月28日 09:01
 (地球)9月28日 19:15
接近日時 誤差
(月)± 18 分
(地球)± < 1 分
接近距離 (月)0.92 LD
(地球)0.61 LD
推定直径
1 ~ 3 m
対地球相対速度
8.1 km/s ≅ 2万9000 km/h
初観測から地球接近まで0 日
次の地球接近
公転周期916 日 ≅ 2.51 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。