4月23日付「謎の地震活動 — 山口県萩市 (続報)」の続報です。
萩市むつみ地区の群発地震は1400回を超える 政府地震調査員会で意見交換「人間の活動には全く影響がありません」流体が移動の可能性を指摘https://t.co/KEiBBWlpAD
— KRY山口放送ニュース【公式】 (@kry_news) May 14, 2025
山口県萩市(地図)の山間部で2月ごろから頻発している微小な地震について、政府の地震調査員会で意見交換が行われました。 「震源がしだいに浅くなっていることや、地殻変動の状況などから考えて、水などの流体が上昇した結果、地震活動が促進されている可能性がある」:
- 山口県北部 ごく小さな地震活動活発に「流体が関与の可能性」
- 萩市むつみ地区の群発地震は1400回を超える 政府地震調査員会で意見交換「人間の活動には全く影響がありません」流体が移動の可能性を指摘 (動画あり)
地震調査委員会が5月13日に発表した『2025年4月の地震活動の評価』(PDF形式)では、以下のように書かれています:
2025 年2月から、山口県北部で微小地震活動が始まり、地殻の下部である深さ25kmから30km程度でまとまった活動が継続している。これまでの最大規模の地震はM1.8で、震度1以上を観測した地震は発生していない。GNSS観測及び傾斜データによると、この地震活動が始まって以降、わずかな地殻変動が生じている可能性がある。
同資料の31ページ目から37ページ目には気象庁や国土地理院など観測結果が掲載されています。 31ページ目の震央分布図や時空間分布図などからは、震源が浅くなっていることや、北に移動していることがわかります。また、35ページ目の地図などからは、震源周辺の観測点が隆起していることや、山口県内の観測点が震源から遠ざかるように放射状に移動している様子が見てとれます。
水(あるいはマグマ)などの流体の上昇が指摘されている点や、震源が移動している点など、2025年1月1日の能登半島地震(M7.6、最大震度7)が発生する前の状況とよく似ています。
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