9月23日付「白昼の大彗星出現か」の続報です。
紫金山・アトラス彗星(ツーチンシャン・ATLAS彗星、C/2023 A3)は日本時間の 9月28日早々に近日点を無事に通過したようです。
光度は楽観的な予測には及ばないようですが、日本を含む世界各地で日の出前の東の空に現れたその姿が撮影されています。以下は 9月24日にチリのアタカマ砂漠で撮影されたものです:
Comet C/2023 A3 (Tsuchinshan-ATLAS) is finally here ! ☄️✨I captured this image this morning at 09:22 UTC from @LCOAstro in Atacama desert in Chile 🇨🇱 The view was absolutely spectacular ! The clouds were constantly moving just above the horizon, but we got really lucky when the… pic.twitter.com/AoClHkatFr
— Yuri Beletsky (@YBeletsky) September 24, 2024
国立天文台の「2024年10月の星空情報」には以下のように書かれています:
彗星の活動や明るさの予測は難しく、この彗星については、今世紀を代表する明るい彗星になるという期待や、太陽に最接近する前に崩壊してしまう可能性も取りざたされてきました。
日本では、10月初頭の日の出直前の東の空に一度姿を見せますが、この時は極めて地平線に近く観察は簡単ではありません。10月の中旬に夕方の西の空に再び現れる時は、高度が比較的高く、観察のチャンスがあるでしょう。非常に暗い空では肉眼で見つけることもできそうですが、街明かりの影響のある場所などでは、双眼鏡を用いたり、写真に撮影したりしてみると確認しやすいでしょう。
日本では、10月初頭の日の出直前の東の空に一度姿を見せますが、この時は極めて地平線に近く観察は簡単ではありません。10月の中旬に夕方の西の空に再び現れる時は、高度が比較的高く、観察のチャンスがあるでしょう。非常に暗い空では肉眼で見つけることもできそうですが、街明かりの影響のある場所などでは、双眼鏡を用いたり、写真に撮影したりしてみると確認しやすいでしょう。
以下の資料には、10月中旬に夕方の西空に見える紫金山・アトラス彗星の位置を示す図があります:
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