観測史上初めて発見された太陽系外から飛来した天体・オウムアムアは、2017年9月に近日点を通過し、現在は高速で太陽系から遠ざかりつつあります。"Project Lyra" は、恒星間天体を間近で観測する千載一遇の機会を生かすべく、探査機でオウムアムアを追跡し、近距離から観察する計画です(拡大GIF動画)。木星と太陽の重力を利用して加速し、2050年前後にオウムアムアに追いつきます。プロジェクトの名前は、オウムアムアが「こと座(Lyra)」の方向から飛来したことに由来しています。
Project Lyra explores the possibility of sending a spacecraft to chase 'Oumuamua using an Earth gravity assist to reach Jupiter, which robs the craft of almost all its speed, causing it to drop to the Sun for an Oberth maneuver.
— Tony Dunn (@tony873004) December 8, 2023
Thanks @hibberdadam994 for the trajectory data! pic.twitter.com/1GmMKonlQV
関連記事
- 他の恒星系からやって来た彗星が太陽に接近 (17年10月27日)
- 太陽系外から飛来した天体は長さ400m超の棒状、暗赤色の金属質 (17年11月21日)
- 太陽系外から飛来した棒状の天体が電波を発信していないかを調査へ (17年12月12日)
- 太陽系外から飛来した棒状の天体が電波を発信していないかを調査へ (続報) (17年12月15日)
- 恒星間天体オウムアムアの航跡 (19年1月9日)
- 第2の恒星間飛翔体が太陽系に進入 (19年9月12日)
- 第2の恒星間飛翔体が太陽系に進入 (続報) (19年9月13日)
- 第2の恒星間飛翔体が太陽系に進入 (続報-2) (19年9月25日)
- 他の太陽系から飛来した物体が爆発 (22年4月19日)