2022年11月23日水曜日

ソロモン諸島で M7.0

 
11月22日11時03分ごろ、南太平洋のソロモン諸島で M7.0、震源の深さ 14km の地震が発生しました(震央地図)。報道が少ないのですが、現地では建物の損傷や停電が発生した模様です。ニュー・ヘブリデス海溝で発生した正断層型の地震とみられています。
 
以下は米国地質調査所(USGS)の試料にある "Tectonic Summary" からの抜粋です:

2022年11月22日に発生したソロモン諸島の地震は、オーストラリア・プレートと太平洋プレートの収束境界付近の浅いところで正断層が動いたことによって発生した。発震機構解は、走向が西で傾斜角の大きい正断層か、走向が北東で傾斜角の小さい斜交正断層と右横ずれ断層で破壊が起こったことを示している。地震発生地点では、太平洋プレートに対してオーストラリア・プレートが年速約 97mm で東北東に移動し、ソロモン海溝[注]から沈み込んでいる。

一般に、地震は地図上では点として描かれることが多いが、今回の規模のような地震では、より大きな断層面での滑りとして表現するのが適切である。今回の地震のような規模の正断層は、通常、約40km×20km(長さ×幅)である。

[注]ソロモン諸島の南岸沿いに概ね東西に伸びるソロモン海溝は、ウッドラック海嶺との三重会合点より西のニュー・ブリテン海溝と、東のニュー・ヘブリデス海溝に分けられます。