DART探査機の小惑星衝突まで24時間を切りました。衝突時刻は日本時間9月27日朝 8時14分です。
Credit: NASA |
以下はNASAのウェブサイトに掲載されているミッションの解説のテキトー訳です:
DART(Double Asteroid Redirection Test)は、力学的衝突によって小惑星の宇宙空間での運動を変化させ、小惑星の進路を変える方法の1つを調査・実証する世界初のミッションです。
この方法では、地球にとって脅威とはならない小惑星にDART探査機を意図的に衝突させ、その速度と進路を変化させます。DARTの標的は、地球近傍小惑星の連星系ディディモスで、直径約780mのディディモスと、その周りを回る直径約160mのディモルフォスからなっています。
DARTはディモルフォスに衝突して連星系内での軌道を変化させ、DART研究チームはDARTのディモルフォスへの力学的衝突の結果を、小惑星への力学的衝突の非常に詳細なコンピューター・シミュレーションと比較する予定です。これによって、このような(地球への)衝突回避方法の有効性を評価し、将来の惑星防衛シナリオにどのように適用するのが最善か、また、コンピューター・シミュレーションがどの程度正確で、実際の小惑星の挙動をどの程度反映しているかを評価します。
衝突の様子は、衝突前にDART探査機本体から分離された LICIACube(Light Italian CubeSat for Imaging of Asteroids)によって撮影されます。また、ディモルフォスの軌道の変化は地上から観測されます。
ディモルフォスは、人為的に軌道を変化させられた最初の天体となります。
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