20年11月29日付「小惑星 2020 SO は人工物体」の続報です。
2月3日から4日にかけて〝2020 SO〟が地球と月に再び接近します。
小惑星 | 推定直径 (m) |
接近日時 (日本時間) |
接近距離 (LD) |
---|---|---|---|
2020 SO | 7~15 | (地球)2月03日 06:39 (月)2月04日 10:40 |
0.59 0.35 |
(1LD=地球から月までの平均距離)
接近時の地球との相対速度は非常に遅く秒速 1.8km(時速約 6400km)と予報されています。
2020 SO は、1966年に月面軟着陸を目指しながら月面に激突してしまった探査機サーベイヤー2号(Surveyor 2)の打ち上げに使われたセントール・ロケットの残骸であることが判明しています:
In 1966 @NASA launched Surveyor 2 to the Moon. Over 50 years later, #PlanetaryDefense experts at @PanSTARRS1 and @NASAJPL detected what could be the upper stage of the rocket that carried Surveyor 2 off our planet: Learn more about this temporary visitor: https://t.co/zVV9P0rXyK pic.twitter.com/oAmEnbFcKd
— NASA Asteroid Watch (@AsteroidWatch) November 12, 2020
2020 SO は昨年 11月に地球を周回する軌道に入ったためミニムーンと呼ばれてきましたが、地球や月に接近するのは今回が最後で、3月には地球周回軌道から離れ、太陽の周囲を公転する軌道に移るとされています。
- Earth is about to lose its second moon, forever (軌道アニメーションあり、拡大)
半世紀以上にわたって宇宙をさまよった 2020 SO について、上掲記事の最後は次のように締めくくられています:
Godspeed, minimoon 2020 SO. We built you. We abandoned you. And now, you abandon us. (ミニムーン 2020 SO に幸いあれ。私たちはあなたを作りました。私たちはあなたを遺棄しました。そして今、あなたが私たちを置いて去って行くのです。)
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