NASAのジェット推進研究所の記事に、〝C/2019 Q4〟の軌道の動画と最新の画像が掲載されています。彗星のようにコマと短い尾があるようです。推定直径は2~16kmとされています。
記事によると、〝C/2019 Q4〟は現在、太陽から4億2000万km離れたところを時速15万kmで移動中で、近日点通過は12月8日。太陽から3億km離れたところを通過します。これは火星の公転軌道(半径2億3000万km)よりも外側ということで、地球には3億kmより近づくことはないとのこと:
〝C/2019 Q4〟の発見者は Gennady Borisov氏で、一般の報道ではウクライナ人の観測者と伝えられています。しかし、上記NASAの記事では「ウクライナ」という表記は一切なく、「クリミア」と書かれています。プーチン政権と誼を通じたいトランプ政権への忖度か、と疑ってしまいます。トランプ政権によるNASAやUSGS、NOAA等に対する締め付け(特に地球温暖化に関する研究に対して)はしばしば報じられており、研究者のツイートでも不満や反発もよく目にします。
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