小惑星〝2018 RC〟が9月9日から10日にかけて地球と月に接近します。
地球最接近時に北極星の方向から見た小惑星、地球、月の位置関係 小惑星と地球の移動方向は下から上、月は反時計回り 小惑星は地球と月の南側(画面の奥側)を通過していきます (Credit: Jet Propulsion Laboratory) |
この小惑星はアテン群に分類され、直径はかなり大きく 32~71m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が発見されたのは9月3日です。
小惑星 | 推定直径 (m) |
接近日時 (日本時間) |
接近距離 (LD) |
---|---|---|---|
2018 RC | 32~71 | (地球)9月9日 21:09 (月)9月10日 19:57 |
0.58 0.95 |
(1LD=地球から月までの平均距離)
この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は非常に遅く、秒速5.3km(時速約1万9000km)と計算されています。
このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。
関連記事