6月11日付「十勝岳で火山性地震や火山性微動が増加」の続報です。
十勝岳(地図)ではその後も火山性微動が発生しています。発生したのは、6月19日、23日、25日、28日で、各1回です。火山性地震も継続して発生していますが、特に多かったのは 5月29日(11回)と 6月8日(13回)です。
気象庁の「平成30年 No.26 週間火山概況 (6月22日~6月28日)」によると、火山性地震と火山性微動が発生しているのは、62-2火口(地図)付近の浅い所です。「2006年以降の山体浅部の膨張が継続する中で、噴煙高の高い状態、地熱域の拡大や温度上昇、地震の一時的な増加など、火山活動の活発化を示唆する現象が観測されていますので、今後の火山活動の推移に注意」とのことです。
なお、気象庁が原則として毎週金曜日午後4時前後に発表してきた『週間火山概況』は、次号「平成30年第27号(7月6日発行)」が最後となります。理由は説明されていません。日本の火山の動向を1週間分まとめて把握できる便利な資料だったので残念です。気象庁は火山に関して多種多様な資料を作成・発表しており、内容が重複することもしばしばです。『週間~』の廃止は、業務の見直し、働き方改革の一環かもしれません。
関連記事
- 登別温泉の大正地獄が活発化 (09年9月8日)
- 十勝岳で火山性微動と地震 (10年2月17日)
- 樽前山で発光現象 ― 北海道 (11年2月13日)
- 恵山で火山性微動や火山性地震 ― 北海道函館市 (12年4月6日)
- 十勝岳で火口異変 ― 北海道 (12年7月1日)
- 十勝岳で火口異変 ― 北海道 (続報) (12年7月2日)
- 十勝岳で火口異変 ― 北海道 (続報-2) (12年7月3日)
- 十勝岳で火口異変 ― 北海道 (続報-3) (12年7月10日)
- 十勝岳で火山性微動と火山性地震 ― 北海道 (12年7月14日)
- 十勝岳で再び発光現象 (12年8月14日)
- 十勝岳で火山性地震増加 ― 北海道 (12年12月3日)
- 十勝岳で火山性地震増加 ― 北海道 (続報) (12年12月3日)
- 十勝岳で火山性地震増加 ― 北海道 (続報-2) (12年12月7日)
- 十勝岳山麓の温泉成分に変化 ― 北海道 (13年3月20日)
- 十勝岳山麓の温泉成分に変化 ― 北海道 (続報) (13年5月13日)
- 十勝岳で発光現象 ― 北海道 (13年6月10日)
- 十勝岳で発光現象 ― 北海道 (続報) (13年6月15日)
- 十勝岳で発光現象 ― 北海道 (続報-2) (13年7月3日)
- 十勝岳で火山性微動 ― 北海道 (14年10月9日)
- 十勝岳に噴火警報、警戒レベル引きあげ ― 北海道 (14年12月16日)
- 十勝岳の噴火警戒レベル引き下げ ― 北海道 (15年2月24日)
- 十勝岳で火山性地震急増 ― 北海道 (15年4月6日)
- 十勝岳で火山性地震急増 ― 北海道 (続報) (15年5月27日)
- 十勝岳の地熱域拡大、亀裂も確認 (15年7月9日)
- 十勝岳で火山性地震増加 (15年7月14日)
- 十勝岳で火山性地震増加 (17年7月7日)
- 十勝岳で火山性微動 (18年6月8日)
- 十勝岳で火山性地震や火山性微動が増加 (18年6月11日)