6月2日から3日にかけて、小惑星〝2018 LA〟が月と地球に接近し、地球の大気圏に突入しました。発見から突入(衝突)まで数時間しかありませんでした。
軌道計算では、接近時の地球の中心との距離は5859km。これは地球の半径6371kmを下回っているので、「衝突」と判断されます。
この小惑星は接近当日の6月2日に発見されたもので、アポロ群に分類され、直径は 2~5m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。
小惑星 | 推定直径 (m) |
接近日時 (日本時間) |
接近距離 (LD) |
---|---|---|---|
2018 LA | 2~5 | (月)6月2日 19:54 (地球)6月3日 01:53 |
0.833 0.015 |
(1LD=地球から月までの平均距離)
最接近時の地球との相対速度はかなり速く、秒速17.0km(時速約6万1000km)と計算されています。
このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。
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