5月4日付「ハワイ・キラウエア山が噴火、住宅地で溶岩噴出」の続報です。
ハワイ火山観測所(HVO)が5月4日17時13分(日本時間)に出した STATUS REPORT です。抜粋・テキトー訳します:
- 住宅地(分譲地、 Leilani Estates)で本日午後に始まった亀裂からの噴火は、午後6時30分(日本時間4日13時30分)に終わった。
- 溶岩と火山ガスの噴出は約2時間続いた。
- 流出した溶岩は亀裂から10m未満の範囲に広がっている。
- 現時点では、亀裂からの溶岩の噴出はなく、他の亀裂からの噴出も発生していない。
- 亀裂から10mの範囲内では、二酸化硫黄ガスの濃度が高い。
- 溶岩流は亀裂から約10mを越えておらず、すでに停止している。
- 現時点では、地溝帯沿いの他の亀裂からは噴火は発生していない。
- キラウエア山頂の傾斜計は、継続して(山体の)収縮傾向を記録しており、溶岩湖の水準は過去24時間で37m低下した。
- 亀裂噴火以降も地震活動に顕著な変化はみられない。
- 新たな亀裂の発生や溶岩噴出の可能性がある。現時点でいつ・どこに新たな火口が生じるかを予測することは不可能である。
- 噴火が発生した亀裂よりも低い地域は溶岩に埋まる危険性がある。現時点では、Leilani subdivision の全域は非常に危険性が高い。
関連記事
- マグマ溜まりに孔をあけてしまった男たち (08年12月18日)
- キラウエア山の噴煙の色が突然変化 (09年3月31日)
- 連続噴火 10000日 ― ハワイ・キラウエア山 (その 1) (10年6月7日)
- 連続噴火 10000日 ― ハワイ・キラウエア山 (その 2) (10年6月7日)
- 民家が溶岩に呑み込まれる ― ハワイ島 (10年7月27日)
- 驚くほど浅いところにあったマグマ溜まり ― ハワイ (10年12月25日)
- キラウエア山で群発地震、マグマ上昇 ― ハワイ (11年2月18日)
- キラウエア山で新たな割れ目噴火 ― ハワイ (11年3月7日)
- キラウエア山で新たな割れ目噴火 ― ハワイ (続報) (11年3月9日)
- キラウエア山のマグマが過去最高レベルに ― ハワイ (12年10月25日)
- キラウエアの溶岩流で非常事態宣言 ― ハワイ (14年9月11日)
- キラウエアの溶岩流が居住地域に到達 ― ハワイ (14年10月29日)
- オレゴン州沖で海山が噴火、キラウエア山では溶岩湖があふれ出す (15年5月6日)
- マウナ・ロア山の警戒レベル上昇 ― ハワイ (15年9月24日)
- キラウエア微笑む (16年8月2日)
- ハワイにはなぜ2つの火山列があるのか (17年6月2日)
- ハワイ・キラウエア山に噴火の恐れ (18年5月3日)
- ハワイ島で M5.0 (18年5月4日)
- ハワイ・キラウエア山が噴火、住宅地で溶岩噴出 (18年5月4日)