小惑星〝2017 WT〟が、11月11日に地球と月に接近していたことが判明しました。
この小惑星は地球接近後の11月16日に発見されたもので、軌道計算の結果、発見前に地球に接近していたことが判明したものです。アポロ群に属し、直径はかなり大きく 20~44m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。
小惑星 | 推定直径 (m) |
接近日時 (日本時間) |
接近距離 (LD) |
---|---|---|---|
2017 WT | 20~44 | (地球)11月11日 02:36 (月)11月11日 04:28 |
1.35 1.81 |
(1LD=地球から月までの平均距離)
地球と月への接近時刻には ±3分の誤差が見込まれています。
この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は、秒速15.4km(時速約5万6000km)と計算されています。
このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。
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