3月3日付「小惑星 2017 EA が地球とニアミス」の続報です。
NASAの Center for NEO Studies(地球近傍天体研究センター)が、今回のニアミスについて解説しています:
- Tiny asteroid whizzes by Earth (2017 EA) (説明図、GIF動画あり)
以下は要旨です:
- 2017 EA の直径は3m未満。
- 地球に衝突せずに通りすぎたが、静止衛星の軌道のはるかに内側に入りこんできた(説明図参照)。
- 最接近は協定世界時14時04分(日本時間23時04分)、東部太平洋の上空1万4500kmを通過した。
- 高速で移動し、最接近後はすぐに昼の領域に入ったため地上の望遠鏡では観測することができなくなった。
- 2017 EA が発見されたのは最接近のわずか6時間前。発見したのはアリゾナ州ツーソン近郊にあり、NASAが資金を出している Catalina Sky Survey(カタリナ掃天天文台)。
- 2017 EA が観測・追跡されたのは1日にすぎなかったが、その軌道はきわめて精度良く決定できた。その結果、この小惑星は今後少なくとも数百年間は今回のように地球に近づくことはないことが判明した。
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