2015年12月26日土曜日

伊豆東部火山群は陸上で噴火するか


1989年に、群発地震に伴って伊東市(地図)沖の手石海丘が海底噴火した伊豆東部火山群。「専門家が警鐘を鳴らすのが日本列島の海底にある『見えない火山』です。これがもし爆発した場合、わずか数分後には巨大津波が陸地を襲う危険性もあるということです。」 海底ではなく街中に火口が出現する可能性もあるとのことです。:

上記はテレビ朝日の報道番組ですが、過去3回(1989年、1993年、2009年)の群発地震の震源分布が次第に南下して陸地に近づいている、と記者は語っています。

番組内で使われている震源分布地図は、3回の群発地震の震源を色分けして1枚に重ねたものなので、古い群発地震の震源が新しい群発地震によって隠されています。そこで、1989年、1993年、2009年の震源分布図をGIF動画にしてみました:
伊東市周辺の地震 (1989年、1993年、2009年)

震源が次第に南下しているというよりは、震源域が次第に縮小しているだけのようにも見えます。

以下は今年(1月1日~12月24日)の震源分布です。いたって平穏なようです:
伊東市周辺の地震 (2015年1月1日~12月24日)

震源分布図の作成には地震活動解析システム(TSEIS)を使用しました。TSEISは気象庁により決定された地震カタログを使用しています。同システムについては以下を参照してください:
  • 鶴岡 弘. WWWを用いた地震情報検索・解析システムの開発.情報処理学会研究報告;データベースシステム115-9, 情報学基礎 49-9, 65-70 (1998)


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