予測されている小惑星の接近をグラフ化した画像を2つ紹介します。
▼ 横軸が時間、縦軸が接近距離を表しています。縦軸の原点は地球の中心、黄色の丸は地球の半径、赤色の丸は静止衛星の軌道、紫色の丸は月の軌道を示しています。天体の大きさと接近距離の観点では、なんと言っても 2029年4月13日の〝99942 Apophis〟の接近が群を抜いています。Apophis の直径は約400mで、静止衛星の軌道よりも地球に接近します。その前年の2028年6月26日には、もっと大きい直径500m級の〝153814 (2001 WN5)〟が月の軌道の内側に入り込んできます。さらに約1年前の 2027年8月7日には直径1km級の〝137108 (1999 AN10)〟が月と同じ距離まで接近してきます:
▼ 国際天文学連合のマイナー・プラネット・センターが作成した図です。中心にある青色の丸が地球、それを囲む白い円が静止衛星の軌道、さらに外側の白い円が月の軌道を表しています。円の外側に西暦2000年から2100年までの時間の経過が時計回りに記されています。円の中心(つまり地球)に向かう個々の線が、小惑星がどこまで地球に近づくかを示しています。この図が作成された2013年までの線の密度が高いのは、接近の直前や直後になって初めて発見される小惑星が多いためです。今は線の密度が低い部分も、時間の経過とともに発見が増えて密度が増していくはずです:
詳しい解説は以下を参照してください:
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